今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞

・9日：振替休日

・11日：米消費者物価指数

・13日：納会指示日

＜CFTC建玉明細＞

金

Date	大口投機玉買い越し	前週比	NY金($)
07/06	182,821	+20,595	1,794.20
07/13	190,836	+8,015	1,809.90
07/20	195,972	+5,136	1,811.40
07/27	199,388	+3,416	1,804.00
08/03	196,335	-3,053	1,814.10

(直近5週間)

(前週終了時点)

8月3日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは196,335枚。

前の週から比べ、3,4053枚減少。

20万枚乗せを前に、5週ぶりの減少です。

白金

Date	大口投機玉買い越し	前週比	NY白金($)
07/06	13,576	-1,168	1,084.00
07/13	15,361	+1,785	1,111.20
07/20	12,113	-3,248	1,065.20
07/27	11,795	-318	1,049.50
08/03	8,804	-2,991	1,049.50

(直近5週間)

(前週終了時点)

8月3日終了時点のNY白金大口投機玉買い越しは8,804枚。

前の週から比べ、2,991枚減少。

大口投機玉買い越しレベルは、年初来更新です。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞

先週末に公表された米国雇用統計は雇用者数、失業率、労働参加率に改善が見られ、市場ではドル高が進行しました。

加えてFRB高官からは早期のテーパリング開始を要望する発言が相次いでおり、パウエルFRB議長はこれまでの慎重姿勢に修正を加える可能性があります。

そういった点から8月26日より開催されるカンザスシティ連銀主催経済シンポジウム、通称「ジャクソン・ホール」に注目が集まりそうです。

ここ10年、ジャクソン・ホールは下半期経済政策のお披露目場と化しており、この場へ向けた議長による修正が実際に行われるのかどうか。

前回リーマンショック後初のテーパリング開始前、バーナンキ議長(当時)はジャクソン・ホールを欠席しました。

金融政策変更前に何らかのアクションや報道が見られるかもしれません。

国内要因に目を向けると、やはりお盆休みは警戒です。

木曜日からお休みの方も多いようで、今週は市場参加者が少なくなります。

大きな材料が出たとき、想定以上の動きとなることが警戒されます。

あとは「盛り上がった」オリンピックのロスか。

ニッポン勢の躍進は素晴らしく、日本を勇気づけてくれました。

ご祝儀相場となってほしいです。

東京前営業日比

	08/06 15:15	08/09 07:00	円換算
ドル円	109.81	110.25	+0.44
NY金	1,803.65	1,764.40	-101
NY白金	1,001.40	972.20	-89