ハト派ブラード「利上げは来年」→その結果 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

おはようございます。

 

注目経済指標

・日銀政策金利-0.1%(予想-0.1%  現行-0.1%)

・英小売売上高指数[前月比]-1.4%(予想1.5%  前回9.2%)

 

ニュース、要人発言

日銀

「当座預金残高の政策金利をマイナス0.10%で維持する事を決定」

「コロナ対応プログラムの期間を2022年3月まで延長する」

黒田日銀総裁

「景気は厳しい状態にあるが基調として持ち直している」

「政策金利は現在の長短金利水準または下回る推移を想定」

「円高というより、むしろドル高の可能性のほうが普通は言われる」

ブラード・セントルイス連銀総裁

「最初の利上げは2022年後半に、FEDは必要であれば政策調整の準備すべき」

英国の格付け

フィッチは英国のソブリン格付けをそれまでのネガティブから安定的に引き上げた

 

市況

東京前営業日比

 

06/18  15:15

06/19  06:00

円換算

ドル円

110.08

110.24

+0.16

NY金

1,785.10

1,764.30

-61

NY白金

1,068.35

1,035.95

-110

(時間は東京タイム)

 

「ハト派」ブラード総裁による「2022年利上げ」発言がサプライズとなり、ドル高進行。

ユーロドルは1.18台半ばへ下落、ユーロ円は131円を割り込んで引けています。

ドル買いトレード優勢でした。

 

株式

ダウ:33,290.08ドル(-533.37)

ナス:14,030.38(-130.97)

 

ドル高が重しとなり、ダウはついに10陰連です。

「ヒンデンブルグ・オーメン」は一旦消滅です。

 

債券

米10年債利回り:1.440%(-0.064)

実質金利:-0.802(-0.018)

 

Date

NY金($)

実質金利(%)

6/14

1,865.90

-0.876

6/15

1,856.40

-0.895

6/16

1,861.40

-0.745

6/17

1,774.80

-0.784

6/18

1,769.00

-0.802

(過去5営業日)

 

実質金利はマイナス0.802%へ低下、NY金に対する上昇圧力となります。

現在の実質金利はマイナス圏ですが、いずれプラス圏へ浮上する見通しです。

 

原油

NY原油7月物は、0.60ドル高の71.64ドルにて終了。

OPECプラス技術専門委員会が今年の米国原油の生産量の伸びは日量20万バレル程度に抑制されるだろうとの見通しを示したことから買い戻されました。

 

貴金属

<前日内部要因>

6月18日金相場表

限月

帳入値段

取組高

前営業日比

Jun-21

6,305

1,626

-15

Aug-21

6,309

3,208

-3

Oct-21

6,313

2,004

-89

Dec-21

6,305

2,644

-213

Feb-22

6,313

9,750

+210

Apr-22

6,319

30,607

+1,325

合計

 

49,839

+1,215

 

昨日の金は、134円安6,319円にて終了。

助かり始めた4月限売り玉の買い戻しにより取組減を予想していましたが、先限取組は大きく増えています。

売り買いともに玉が増えたものと考えます。

 

<金市況>

昨晩のNY金8月物は、5.80ドル安の1,769.00ドルにて終了。

今朝の国内金は66円安6,253円で終了しています。

ブラード発言を受けたドル買いを受け、続落です。

 

SPDR:1,053.06トン(+11.07トン)

 

浪風語録「ETFには逆らうな」

 

<会員様>

 

白金

<前日内部要因>

6月18日白金相場表

限月

帳入値段

取組高

前営業日比

Jun-21

3,813

311

-6

Aug-21

3,774

576

-38

Oct-21

3,793

1,837

-64

Dec-21

3,796

3,150

-383

Feb-22

3,790

6,273

-558

Apr-22

3,795

23,672

+1,121

合計

 

35,819

+72

 

昨日の白金は、195円安3,795円にて終了。

12、2月限から4月限への乗り換えが見られました。

おそらくポジションに変更はないと思われます。

 

<白金市況>

昨晩のNY白金7月物は、14.20ドル安の1,041.00ドルにて終了。

今朝の国内白金は94円安3,701円で終了しています。

国内白金内部要因を考慮すると、上値の重い動きが続く見通しです。

4月限では「3,000円割れ」などという試算も出ており、引き続き買いはお勧めしにくいのが現状です。

 

<会員様>

 

金価格は軟調な動きが続いていますが、今朝のSPDRは大幅増です。

 

今週もありがとうございました。

 

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