ポイント
・本日より貴金属証拠金が大幅引き下げ
・証拠金の減額は、取組増となる
・証拠金が引き下げられると、相場が〇〇しやすい
<証拠金が減ると、取組が増える>
取組高とは
市場において、まだ残っている売買契約の数量。
先物取引では、売買契約をしたまままだ精算されていない未決済建玉を意味する。
今週から貴金属証拠金が大きく下がっており、ここから取組高の大幅増が期待されます。
プライス・スキャンレンジ
金:228,000円→186,000円
白金:150,000円→120,000円
証拠金が減ると、当然ながら取組高は増えます。
<例>金プライス・スキャンレンジと総取組
左軸:プライス・スキャンレンジ 右軸:総取組高
おそらく、本日より貴金属は取組が増えます。
<取組が変わると、中身が変わる>
今まで建てられなかったポジションが増えますので、内部要因にも影響が出ます。
例として、2020年9月11日→14日を確認します。
プライス・スキャンレンジ
9月11日:378,000円→9月14日:252,000円
それまで高額な証拠金に苦しめられていた一般投資家は、証拠金の急激な引き下げに歓喜、その結果次のようになりました。
個人投資家ポジション
買い建ち大幅増、買い越し大幅増、取組大幅増。
相場も翌週のお彼岸前後で急落、個人投資家は一部投げを余儀なくされています。
急激な証拠金引き下げは、内部要因の変化を誘発します。
<過去5年間の検証>
左軸:金 右軸:プライス・スキャンレンジ
一概には言えませんが、証拠金が引き下げられると相場は下落傾向です。
<白金の場合>
基本、金と同じような傾向が見られます。
特に白金の場合は昨年コロナショック以降調整らしき調整もなく上昇し続けており、証拠金の大幅引き下げもこの一年間ありませんでした。
今回は20%の引き下げ、相場への影響はあるのかどうか注目されます。
お問い合わせ Tel:06-6267-2761(平日08:00~17:00)
日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
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