意外と下げてきた白金の中身を確認します。
ポイント
・2月19日終了時点の白金個人投資家ポジションはイーブン
・4,300円台以上の買い(12月限)、3,800円以下の売り(12月限より手前)(旧勢力)
・4,100円台を中心とした買い玉が3,000~4,000枚存在(12月限)(新勢力)
・期近限月が踏むか、4,100円台買い玉が「台風の目」となるか
年明け1カ月以上横ばい推移だった白金ですが、2月5日に一代高値を更新するとそのまま上昇。
大阪取引所公表の「投資部門別建玉内容集計表」から、上記のように表しました。
Date |
白金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
2/12 |
4,096 |
10,006 |
7,979 |
-2,027 |
-2,812 |
22,862 |
総取組が900枚減少した週で、個人は2,812枚売りました。
単純に売り建ち1,000枚売りオチ1,800枚です。
10月限より手前の買い玉はほぼ降りており、先限取組枚数はまったく変わらず。
4,000円台前半の売り玉が12月限に残りました。
Date |
白金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
2/19 |
4,280 |
9,473 |
9,413 |
-60 |
+1,967 |
23,889 |
納会指示日2月15日、翌16日の二日間で、売り方は踏み上げたと推測。
特に16日14時からの1時間で、出来高は4,493枚を記録しています。
価格帯4,348~4,470円、先限取組も500枚増、ここで4,300円台で買い建ちが入りました。
Date |
白金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
2/26 |
4,155 |
8,873 |
10,869 |
1,996 |
+2,056 |
26,070 |
3/5 |
3,887 |
8,587 |
12,367 |
3,780 |
+1,784 |
26,897 |
米国長期金利上昇を背景に3,826円まで下落しましたが、この2週間で個人は3,840枚買い越し増。
特に出来高の多かった時間帯を抜粋すると、以下のようになります。
日付 |
時間 |
出来高 |
価格 |
2/26 |
8:00 |
1,159 |
4,161~4,197 |
9:00 |
2,365 |
4,134~4,190 |
|
2/27 |
0:00 |
1,565 |
4,041~4,076 |
3/1 |
9:00 |
1,701 |
4,115~4,148 |
3/4 |
8:00 |
1,435 |
4,012~4,027 |
9:00 |
1,435 |
4,006~4,031 |
|
13:00 |
1,383 |
3,973~4,000 |
|
3/5 |
8:00 |
1,146 |
3,881~3,909 |
9:00 |
1,866 |
3,854~3,890 |
|
10:00 |
2,006 |
3,826~3,869 |
|
14:00 |
1,082 |
3,866~3,905 |
2月限発会直後で、2月限取組は12,086枚にて終了しています。
4,100円台前半と4,000円前後に買い玉が誕生しました。
3月5日はやや売り込んだ感もありますが、金とは違って結局投げていません。
Date |
白金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
3/12 |
4,175 |
8,901 |
11,151 |
2,250 |
-1,530 |
27,271 |
4,300円には届かなかったものの、4,200円台で個人投資家はしっかり買いポジションを減らしました。
先週、今週と出来高が大きく盛り上がる日は少なかったのですが、抜粋すると2か所です。
日付 |
時間 |
出来高 |
価格 |
3/19 |
22:00 |
2,204 |
4,103~4,164 |
3/24 |
9:00 |
1,242 |
4,033~4,062 |
3月19日22時4,100円台前半で再び出来ており、先限取組も700枚増えました。
明らかに買い建ちであると思われます。
そして、今朝の9時台。
明日明らかになる中身には含まれませんが、委託買いは順調に増えつつあるようです。
何もなければ、手前限月の踏みを誘う動きが予想されます。
しかし先限取組占有率が50%を越えており、この限月の4,100円台の買い玉がイニシアティブを握る可能性も否定できません。
2月限取組が「台風の目」となるか、注目です。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員