本日は趣を変えて、「ゴム」です。
先月15日の貴金属・ゴム納会指示日を境にゴムは急伸、前週末引け238.5円から、15日月曜日は14円上昇、昨年12月21日以来の250円を回復しています。
その後も騰勢が衰えることはなく、2月19日には265円まで上昇。
明けて21日(月)に新ポ8月限が発会、発会値は273.6円でした。
そしてついに25日には一時293.6円を記録、これは2017年2月以来4年ぶり高値でした。
以上が2021年ゴム相場の概要です。
先週金曜日に公表されたゴムRSS投資部門別建玉内容集計表によると、2月19日時点の内部要因は次のようになります。
Date |
ゴム |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
1/22 |
238.0 |
1,920 |
2,982 |
1,062 |
+298 |
13,624 |
1/29 |
236.0 |
2,101 |
2,716 |
615 |
-447 |
13,859 |
2/5 |
239.5 |
2,080 |
2,645 |
565 |
-50 |
12,521 |
2/12 |
238.5 |
2,153 |
2,487 |
334 |
-231 |
12,291 |
2/19 |
265.0 |
2,040 |
2,272 |
232 |
-102 |
12,625 |
8月限発会前夜2月19日まで、個人投資家買い越しポジションは4週連続で減少しています。
上昇するたびに、買いポジションを縮小していることが分かります。
個人投資家の買い越しポジションを大阪移管後から確認します。
右軸:個人投資家買い越し枚数(上下逆注意)
他の銘柄同様、個人買い越しは安値圏で増え、高値圏でピークアウトします。
昨年10月9日週(200円割れ最後の週)の時点で個人買いは4,164枚(売りは1,932枚)、大阪移管後の最高枚数です(買い越し2,232枚)。
ここから価格は急上昇、10月29日には一時290円を越えていますが、この上昇に伴い個人買い越しも急減、165枚にまで縮小しています(売り3,469枚買い3,634枚)。
上記でご確認できますように、2月19日終了時点の個人買い越しは232枚、昨年10月の最低記録に並びつつあります。
その翌営業日に「8月限発会」→「4年ぶり高値293.6円」→「一代安値更新&納会新ポ窓埋め完了(265円)」と続きます。
250円を割り込むと、俄然下方向期待が高まりますが、同時に注目すべきは「8月限発会以降」の個人投資家の動向。
大阪移管後初となる「個人売り越し」になっているのか、もしくは買いポジションが広がっているのか。
明日4日15時に、2月26日週の動向が分かります。
ちなみに、海外投資家の買い越し526枚も移管後最高枚数。
こちらにも変化がみられるか、併せて注目でしょう。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員