昨日の「金取組高表」です。
金 | |||
限月 | 帳入値段 | 取組高 | 前営業日比 |
Feb-21 | 6,079 | 291 | -44 |
Apr-21 | 6,072 | 1,497 | 21 |
Jun-21 | 6,078 | 6,899 | -4 |
Aug-21 | 6,076 | 9,643 | -70 |
Oct-21 | 6,077 | 8,154 | 132 |
Dec-21 | 6,081 | 23,967 | 807 |
合計 | 50,451 | 842 |
週明け22日に納会を迎えるため、2月限に玉はほとんど残っていません。
同じく4月限も非常に少ないのですが、特筆すべきは6月限以降でしょう。
6月限
言わずと知れた8月7日の最高値「7,032円」を、当時先限で記録した限月。
Date |
金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
07/31 |
6,632 |
16,989 |
21,522 |
4,533 |
- |
45,849 |
08/07 |
7,000 |
16,300 |
22,343 |
6,043 |
+1,510 |
44,655 |
前週7月31日と比べ個人投資家は買い越しがさらに1,510枚増えたため、相応の買い玉が入ったものと考えられます。
当サイトでも、天井の8月7日からの1週間で6月限取組が驚異のペースで増加した点に触れています。
出来高などから天井近辺、そして6,800円台の買い玉が未だに残っていると考えます。
8月限
天井近辺で売り方を苦しめた要因のひとつに、高額な証拠金の存在があります。
最高額は、8月17日からの週で、384,000円でした。
一気に減額されたのは9月14日からの週で、378,000→252,000円へと減りました。
証拠金が下がったことにより再び買い玉が大きく増え、その多くは6,600円台でした。
Date |
金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
09/11 |
6,641 |
13,693 |
23,514 |
9,821 |
-1,958 |
48,321 |
09/18 |
6,596 |
14,092 |
28,376 |
14,284 |
+4,463 |
54,514 |
前週と比べ買い玉は4,862枚増、買い越しポジションも4,463枚増えました。
このときの先限が8月。
10月限
日本時間昨年11月9日20時頃、ファイザー製薬による「ワクチン開発」報道を受け、NY金は急落。
国内金先限も徐々に下落が続き、11月末には一時5,900円を記録。
この過程で、個人投資家はやや売りに回りました。
Date |
金 |
個人 |
買い越し |
増減 |
取組 |
|
売 |
買 |
|||||
11/20 |
6,248 |
15,447 |
34,242 |
18,795 |
-681 |
56,639 |
11/27 |
6,058 |
14,856 |
32,239 |
17,383 |
-1,412 |
53,070 |
当時先限であった10月限には、このあたりの売り玉が残っていると考えられます。
まとめると、次のようなかんじです。
21年6月限 |
天井近辺、6,800円台の買い玉残存 |
21年8月限 |
証拠金引下げ直後の6,600円台買い玉が残存 |
21年10月限 |
6,000円割れにかけての売り玉残存 |
21年12月限 |
全体に対する占有率約5割、本日一代安値更新 |
6、8、12月限は買い玉、10月限は売り玉です。
そこで本日の注目点ですが、「10月限取組の減少」がどこまで進むか。
本日の下げにより助かり始める売り玉が10月限には残っていたはずですが、どこまで減っているか。
10月限取組が減り、且つ先限取組が増える場合、個人投資家による買い越しは、とんでもない規模になっているかもしれません。
加えて週明け月曜日は納会、さらに天皇誕生日明けは新ポ発会。
ひょっとすると来週証拠金は下がる可能性もあり、来週の取組は面白いことになりそうです。
お読みいただき、本当にありがとうございます。
清き1票をよろしくお願いいたします。
お問い合わせ Tel:06-6267-2761(平日08:00~17:00)
日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員