いわゆるREDDIT勢力により、NY銀が上昇しているという報道が目に付きます。
個人投資家がネット掲示板を通じて結託、機関投資家をバンザイさせるというものです。
常に一般投資家の皆様の味方である当サイトからすると「痛快劇」ではあるものの、NY銀についてはかなりの違和感を覚えます。
「ゲームストップ株」との違いについて、いくつかご紹介します。
・仕込み時期が違う
ゲームストップ株については昨年8月の書き込みが発端となっており、今年に入ってからの急騰。一方NY銀については、ユーチューブやSNSで盛んに取り上げられたのは最近です。
・機関投資家が売りポジション?
CFTC建玉明細によると、先週火曜日終了時点の大口投機玉による買い越しは54,460枚。
2019年4~5月に一時売り越しになっていたものの、現在は高水準での買い越しレベル。
売り越しはコマーシャル、商業玉のみです。
・昨日の推定出来高345,000枚
前日のNY銀総取組は179,138枚ですが、昨日の出来高は345,502枚(推定)。これは金の251,971枚(推定)を大きく上回っており、ちょっと見たことのないレベルです。
日経新聞に掲載されたのが1月30日、報道が先行しています。
急激な書き込み増加は、怪しいですね。
五毛党
中華人民共和国における中国共産党配下のインターネット世論誘導集団を指すネットスラングである。正式名は網絡評論員(インターネットコメンテーター)であり、2005年ごろまでは書き込み1件当たり5毛(5角(=0.5元)を口語でこう呼ぶ)が支払われていたことからこの蔑称が名づけられた。網軍と呼ばれることもある。
NY銀は、昨年8月高値を捉えました。
JPモルガン、制裁金最大の960億円
米商品先物取引委員会(CFTC)や米司法省など捜査・規制当局は29日、米金融大手JPモルガン・チェースに対し、貴金属先物取引などで価格を不正に操作したとして制裁金を科すと発表した。支払総額は9億2020万ドル(約966億円)。同社は過去に為替相場の不正操作で制裁を受けていただけに、管理体制の甘さが改めて浮き彫りとなった。
CFTCの声明によると、JPモルガンの元トレーダーらが、金や銀の貴金属先物や米国債先物で取引成立を意図しない注文を出し、すぐにキャンセルする「スプーフィング(見せ玉)」と呼ばれる行為を手掛け、価格を不正に操作していた。JPモルガンが今回支払う罰金9億2020万ドルは、CFTCによるスプーフィング案件の制裁金で過去最高額となる。
降りたかな。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員