CFTC建玉明細
米商品先物取引委員会
CFTCとは"U.S. Commodity Futures Trading Commission"の略、米商品先物取引委員会のことです。
米国内での先物取引を監視する権限を持ち、取引参加者の保護に努めています。
CFTCは各取引所に各々の上場商品の建玉明細を公表するように義務付けており、毎週金曜日にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細"Commitments of Tradersを公表しています。
2017年10月30日「CFTC建玉明細とは?」より抜粋しました。
日本時間では毎週土曜日早朝に公表されますが、クリスマス休暇の関係上、先週火曜日終了時点の明細が今朝公表されました。
クリスマス休暇週なのでそれなりに注目はされていましたが、特に大きな変化は見られませんでした。
しかし、NY銀は違いました。
Date |
大口 Long |
大口 Short |
ネット |
総取組 |
12/15 |
80,689 |
31,177 |
49,512 |
158,268 |
12/22 |
90,473 |
33,184 |
57,289 |
171,398 |
前週15日時点での大口投機玉買い越しは49,512枚でしたが、今朝公表された22日分は57,289枚へ増加、7,777枚買い越しが増えています。
今年2月25日週以来の枚数で、総取組に占める比率は33%を越えています。
今年最高、手元の資料では2017年11月21日以来となります。
近年まれにみる買い越し占有率となっていますので、キッカケひとつで降りる領域となっています。
<補足>
今年8月はご覧のとおりファンドが買いを降りるなか、価格は上昇しています。
これは個人投資家(ロビンフッダー)による買いにより、上昇したものと考えられます。
米SECがロビンフッド調査
米ネット証券ロビンフッド・フィナンシャルが顧客の注文を超高速取引業者に改装している事実の開示を怠っていたとして、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることが分かった(WSJ)
当サイトでは、現在の貴金属相場は「NY銀」が牽引しているものと考えます。
投機的な側面を持つ「銀」なので、金よりも遅れて上がるのではないでしょうか。
そして、GSR低下のピークが「銀の天井」なのでしょう。(7月15日「銀は最後に上がる」より)
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員