CFTCとは"U.S. Commodity Futures Trading Commission"の略で、米商品先物取引委員会のことです。
米国内での先物取引を監視する権限を持ち、取引参加者の保護に努めています。
CFTCは各取引所に各々の上場商品の建玉明細を公表するように義務付けており、毎週金曜日にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細"Commitments of Tradersを公表しています。(2017.10.30記事)
先週火曜日、NY金が大きく下落しました(マイナス93.40ドル)。
火曜日が終了した時点の建玉明細がCFTCから公表され、大口投機玉は買い越し幅を14,693枚減らしたことが確認されました。
一方で商業玉は8,014枚、小口投機玉は6,679枚、それぞれ買い越し幅を増やしています。
買い越し比率は再び40%にまで低下、引き続き追いかけます。
今回公表されたCFTC建玉明細の中で興味を引いたのは、「NY銀」そして「米10年債」。
<NY銀>
先週のNY銀は、取組、ファンド買い越しともに減っており、買い越し占有率は11.90%にまで低下しました。
昨年7月以来の低水準で、最近の価格から比べるとまさかの急低下でした。
銀価格高騰の水面下で、ファンドは買い越しを徐々に減らしていることが分かります。
売り越しに転ずる日も近いのでは?と期待します。
<米10年債>
おそらくすでに「売り越しになっているであろう」、それが米10年債です。
左軸:米10年債利回り(%) 右軸:米10年債大口投機玉買い越し(枚)(上下逆注意)
こちらは「トランプ当選」以降の米10年債ポジションですが、ほぼ売り越しです。
これまでに2回、10年債ポジションはトランプ政権下で買い越しになっていますが、1回目は2017年「オバマケア頓挫」時、そして今回のコロナ相場です。
この2回以外、(2年債は買っているものの)10年債ポジションに関してはほぼ売りスタンスです。
10年債ポジションについては、SPDR動意と相関があると思われます。
左軸:SPDR 右軸:米10年債大口投機玉買い越し(枚)(上下逆注意)
特に、積み上がったSPDRの解消に期待したいところです。
柴田恭平サマ、69回目のお誕生日、おめでとうございます。
少しでもあなたに近づく予定だったんだけどなぁ…。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員