今晩はFOMC政策金利の発表です。
まずは、前回会合(6月28、29日)を振り返ります。
FOMC
「政策金利を現行目標水準で据え置く事を決定」
「事実上のゼロ金利、量的緩和を維持する」
「20-22年の政策金利据え置きを想定」
パウエルFRB議長
「4-6月期GDPは過去最悪となる公算が高い」
「FEDは必要なだけのツールを使用することを約束」
「インフレはFEDの目標の2%を大幅に下回った」
「労働省の失業率、失業を十分反映してない可能性高い」
「TCC導入の是非、まだ答えが出ていない」
「イールドカーブのコントロールを議論」
「金利の引き上げは考えていない」
2020.06.10
適正なFF金利見通しの中央値(%)
|
2020末 |
2021末 |
2022末 |
長期予想 |
中央値 |
0.125 |
0.125 |
0.125 |
2.500 |
<中間予想値>
|
2020 |
2021 |
2022 |
長期予想 |
実質GDP |
-6.5 |
5.0 |
3.5 |
1.8 |
失業率 |
9.3 |
6.5 |
5.5 |
4.1 |
PCE |
0.8 |
1.6 |
1.7 |
2.0 |
コアPCE |
1.0 |
1.5 |
1.7 |
N/A |
FRBは新型コロナウィルス対策で7つの緊急融資プログラムを導入していますが、終了時期を従来の9月末から3カ月延ばすと発表しています。
今朝入電時点でのFF金利と米債利回りは、次のようになっています。
左軸:利回り 右軸:乖離率
2年物利回りが再び低下していることから、2年物利回りとFF金利の乖離が低下。
NY金は上昇基調を維持していますが、マイナス金利導入まで織り込むような上昇。
マイナス金利についてはこちら。
4月に入ってから米2年債利回りはほぼ横ばい、最低は5月9日の0.137%です(今朝は0.139%)。
フォワードガイダンスの変更は予想されている一方、イールドカーブコントロールについては次回以降、マイナス金利導入はまだまだといったところでしょうか。
FF金利0.125%を下回ることになってしまうのか、明朝注目となります。
お読みいただき、本当にありがとうございます。
清き1票をよろしくお願いいたします。
お問い合わせ Tel:06-6267-2761(平日08:00~17:00)
日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員