サイクル論で有名なメリマン氏によると、NY金には8年の長期サイクルが存在するそうです。
厳密には6分の1オーブを考慮するので、6年8カ月~9年4ヶ月の幅となります。
「ボトムからボトム」を1サイクルとし、それがある程度等間隔でやってくるという考え方です。
実際に確認しましょう。
1980年以降のNY金月足です。
1985年2月安値281.20ドルから、ほぼ8年間隔でボトムが形成されています。
直近ボトムは2015年12月の1,045.10ドルで、「トランプ当選!」直後のことです。
現在は新しいサイクルに入ってから、4年半が経過しています。
前回サイクルは「オバマ当選」前夜から、「トランプ当選」にかけての8年間。
天井は,サイクルが始まってから3年後にやってきました。
今回も「3年後に天井」の予定でしたが、残念ながら「米中対立」そして「コロナ」によりさらに天井形成が先送りされてしまいました。
いったい、天井はいつやって来るのか?
ボトムにサイクルが存在する以上、天井にもサイクルが存在するはずです。
そこであらためて、NY金長期チャートから「天井サイクル」を確認します。
1980年1月887.50ドルから数えると、たしかに8年ごとの「天井サイクル」が確認できます。
前回天井は2011年9月の1,911.80ドルで、現在8年8カ月が経過しています。
天井を形成するには十分の時間帯で、すでに先月高値1,788.80ドルで天井を打っている可能性もありそうです。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員