先週火曜日にも更新しましたが、基本的に当サイトは「下げの第2波」待ちです。
ガンドラック氏のツイートが紹介されていましたので、締めとして掲載しました。
「ここ数日でいくらか空売りを再開できたことも同様に嬉しい」
あれから1週間が経過し、原油暴落など実体経済が意識され始めました。
限りはありますが、当方が毎日チェックしている指数をいくつかご紹介します(3月6日~4月21日)。
まずはダウ
3月9日以降の高値には届かず、やや失速です。
我らが日経平均
ダウと同様コロナ相場高値圏ではあるものの、9日高値は抜けず(19,000円割りそう)。
インドは戻りが鈍い、一番ブレが少ないのは、なぜか中国。
韓国も高値圏ではあるものの、他国同様3月9日以降高値は抜けず。
ここまでのケイ線は、似たり寄ったりです。
一方で、原油が下がって苦しいロシア
今回の原油下落を受け、今月安値ゾーンに突入です。
さらに、ロシアと言えばパラジウム
通貨ルーブルは、対ドルでこのように動いています。
おそらくG20のなかで一番しんどいのは、ロシアではないでしょうか。
今回のような疫病を要因とした国難は、インフラ整備の整っていない国など、弱い国ほど受けるダメージは大きいと考えられます。
原油安を受けロシアが大変な状況ですが、新興国も追随すると思われます。
株価は自分のところで買い支えるなり、なんとでもなりますが、通貨となれば限界もあります。
プーチン政権にダブルパンチ 原油暴落と新型コロナ―ロシア
【モスクワ時事】20日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場が史上初のマイナス価格での取引になったことは、資源頼みの経済運営を行ってきたロシアにとって大きな打撃となりそうだ。国内では新型コロナウイルスの感染も拡大して経済の先行き不透明感が増しており、プーチン政権にとってはダブルパンチに見舞われた格好になった。
ロシアは国家予算の35%程度を石油・天然ガス関連の歳入に依存。2020年予算は1バレル=42.4ドルを前提に組まれている。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」の会合は3月に協調減産をめぐり決裂し、原油価格が急落。その際もロシアは「1バレル=25~30ドルの水準でも6~10年はこれまで積み立てた基金で賄える」(財務省)と強気の姿勢を崩さなかった。しかし、今回の「マイナス価格」はさすがに想定外と言えそうだ。
欧米の制裁などで経済が停滞するロシアは今年、プーチン大統領が経済回復のカギと位置付ける大型国家事業を進める計画だった。しかし、油価暴落でこうした計画の遂行も困難になりそうだ。プーチン氏の求心力低下にもつながりかねない状況だ。(4月21日)
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員