【なぜ縮まない?】東京金白金価格差 | 浪風谷本

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当サイトでは昨年6月に「(いつの間にか)金売り白金買い」を更新して以降、なるべく白金売りを推奨(金は買えない)してきたつもりです。

先月17日に東京白金は急落、出来高48,000枚、取組も3万枚余りにまで急減したため、「さすがにカタが付いた」とのことで、金売り白金買い推奨といたしました。

 

3月中旬以降の東京金白金比差は、次のようになっています。

 

急落当日の価格差は2,827円。

白金そのものは底を打ったものの、275円上昇した3月25日以降はほぼ横ばい。

反対に金は彼岸底から大きく値を伸ばし、下落前高値を更新。

昨日時点で、価格差は3,219円にまで拡大しています(本日は円にまでさらに拡大)。

 

なぜ格差は縮まらないのか、なぜ白金は上がらないのか。

 

冒頭の「いつの間にか金売り白金」を更新した際は、次のような背景がありました。

 

利食いできるポジションを落としていくと、結局「金売り白金買い」が残ってしまった

 

単純に書くとこういうことですが、それは当時の金白金内部要因にも表れていました。

例えば昨年2月15日の東京金一般買い越し比率は-10.34%、白金買い越し比率は63.55%でした。

一般ポジションに対し思いっきり逆行し、金白金格差は拡大の一途を辿りました。

 

最近は金白金ともに証拠金アップの影響でしょうか、めっきり取組も減少。

内部要因も、いささか怪しいところがあります。

とはいえ取引所から公表される数少ない指標ですので、先ほどの金白金比差に一般ポジション比率差を重ねてみます。

 

,

 

以前ほど大きな乖離は見られませんが、ここ最近のなかでは比較的低水準の比率差となっています。

金白金価格差が縮小しないわけです。

現在の高額な証拠金が維持されるのなら、一般ポジション比率差に大きな動きは出ないでしょう。

片方の証拠金だけ減らされた場合、新たな力が加わるかもしれません。

気になる来月の証拠金発表は、おそらく明後日夕方です。

金白金ポジションに変化が生まれる可能性もありますので、発表を待ちましょう。

 

 

お読みいただき、本当にありがとうございます。

清き1票をよろしくお願いいたします。

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員