いよいよ明日はOPEC緊急会合です。
ダウの急落は3月9日からですが、キッカケはコロナではなく「原油」でした(厳密に言うと、コロナによる原油安でしょうか)。
ダウは3月9日に2,000ドル下落し、「サーキットブレーカー」が沸騰ワードになりました。
その後2週間ほど下値を模索しましたが、同じように原油価格も低迷。
ダウと原油価格は、それなりに連れたと思われます。
過去1ヵ月間のNY原油価格推移を確認しておきましょう。
03.05 OPEC総会にて、減産目標日量150万バレル合意
03.06 OPECプラス閣僚会議にて、減産合意せず
03.09 サウジはロシアへの対抗として、増産計画を発表(日量1,000万バレル)
03.11 WHO「パンデミック」
03.12 トランプ「欧州からの渡航禁止」
03.17 米コロナ対策法案、成立見通し立たず
03.18 サウジ、ロシアともに増産表明、2002年以来の安値(20.06ドル)
03.20 米NY州、外出禁止令
03.26 米国は2兆ドルもの経済対策が公表されたが、SPR(戦略石油備蓄)積み増しは見送り
03.27 サウジは減産協議拒否
03.30 トランプ-プーチン電話会談が下値を支える
04.02 トランプ「仲介したのはオレ」(20→25ドル)
04.03 OPECが6日に緊急会合を予定(→28ドル)
04.06 9日に延期←今ここ
6日予定の時点では「出たらしまい」程度の認識でしたが、弱材料織り込みもやや進んだようで、何が出てくるか警戒が必要です。
原油価格は株価に影響を及ぼす。
株価は、金価格に影響を及ぼす。
まずは、明日のOPEC緊急会合に注目。
たとえ減産合意したとしても、通常の経済状態や需要水準まで戻るにはそれなりの年数も必要。
高値が出た場合は、戻り売り対応となるのではないでしょうか。
OPEC本部は、ご存じオーストリア、ウィーン。
話がこじれた場合、ファーストインパクトは例のごとく東京市場。
それなりに警戒が必要です。
先行きの見えにくい相場が続きますので、何か一つでも材料になればとの思いから掲載しました。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員