昨日は4%近い急落となった東京金、今日は一転上昇。
本日夕方から月末まで証拠金は引き上げ、午前に更新された内部要因もかなり怪しいものでした。
とりあえず出てきたものを、確認しましょう。
<証拠金>
本日夕方より、プライススキャンレンジが114,000円→174,000円へと引き上げられます。
このような高額証拠金は史上初、米イランの緊張が高まった先々月上旬でさえ、156,000円でした。
まだまだコロナウィルス騒動が続くと考えられているのでしょうか。
証拠金の引き上げは、取組減を招きます。
これまでは取組減のピークで相場も天井を打ってきましたが、今回は昨日の「203円安」により証拠金が引き上げられたため、実際に取組が減るとなると買いを入れるべきなのかもしれません。
<取組・内部要因>
昨日夕方東京商品取引所HPに掲載された「取引集計表」によると、9日の東京金総取組は195,927枚、先限取組は135,760枚となっています。
本日公表された「カテゴリ別取組高表」によると、取組合計は76,163枚。
「タチ」で申告されていた玉が「オチ」に変わったためで、本日12万枚ほど取組が減ります。
そのほとんどが先限ですが、特に昨日出来た価格帯が5,500円台中盤から5,600円台にかけて。
(東京金時間当たり出来高 2,000枚以上)
午前中のドル円「フラッシュクラッシュ」によるもので、一気に高値を置き去りにした値動き。
とりあえずの上値抵抗は、このあたりに存在するのではと考えます(本日高値5,575円)。
<アノマリー>
本日10時59分、「水星逆行」が終了しました。
期間中は特にコミュニケーション(外交)に関するトラブルが起きやすいと言われていますので、「東京金にとっては追い風」としていました。
逆行期間終了に伴い、とりあえず「金売り白金買い」の仕掛けがよいと思われます。
本日の水星逆行や満月を境に、行き過ぎたリスク回避の流れが一服するのではとご紹介していました。
今晩の欧米市場でも株価の反発が予想されますが、週末は「緊急事態宣言」発令が警戒されています(13日金曜日)。
一日当たりのボラティリティも大きいため、当サイトとしては証拠金引き上げの影響も確認したいと考えています。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱ 谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員