【満を持して】明日、パウエル登場【議会証言】 | 浪風谷本

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ブラジル通貨、最安値更新

ブラジルの通貨レアルは7日、前日比0.9%安の1ドル=4.32レアルで取引を終え、対ドルで過去最安値を更新した。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国への輸出が減速するとの懸念が広がっている。ブラジル中央銀行は利下げサイクルの終了を示唆したが、通貨安に歯止めがかからない状況だ。(日経新聞2月8日)

 

ドルレアル(USD/BRL)が史上初めて4.3台を記録、過去最高値(レアル最安値)を更新しています。

 

 

(続き)ブラジルにとって中国は最大の輸出先で、輸出の3割弱を占める。新型肺炎の拡大を受けて大豆や鉄鉱石、コーヒー豆などの輸出品目がそろって値を下げており、景気減速への懸念で通貨が売られ続けている。中銀が5日に政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の年4.25%としたことで米国との金利差が縮小したことも売り材料となっている。

 

中国経済への依存度が高い国、通貨の弱い国から順に売られ始めました。

2月3日当ブログでも、次のように記載しました。

 

一般的に災害や有事が起きたとき、まずは体力の少ない国の資産や通貨が売られます。

そして、米国株などが売られるのは順番的に最後と言えます。

このまま新型ウィルスによる懸念が拡大し続ける場合、真っ先に新興国、特にアジア圏が狙い撃ちされる可能性があります。

 

※赤字は「一帯一路」関係国

 

経済産業省HP「中国の対外貿易投資に関する分析」より引用いたしましたが、2017年時点でのブラジル総輸出における中国の占める割合は20%未満でした。

それが現在では3割弱にまで増えており、あらためて「中南米の中国化」が垣間見えます。

話を戻すと、経済的規模と依存度から考えると、オーストラリア韓国に加え、今回のブラジルをはじめとする南米3カ国(ブラジル、チリ、ペルー)あたりの通貨は要注意となるでしょう。

 

2年前の2月3日、パウエル新FRB議長が誕生しました。

 

パウエル新FRB議長(当時)

「金融政策決定には政治的偏向のない伝統がある」(正式に就任)

 

この日のダウは1,175.21ドル下落、下げ幅は文句なしに史上最大でした。

2018年1月5日に高値を記録したあとは上げ下げを繰り返しながら横ばい、そしてパウエル議長就任を号砲に株価が下落、特にトルコをはじめとした新興国が狙い撃ちされました。(1月17日記事より)

 

日本時間12日0時より、パウエル議長による下院議会証言が予定されています。

 

 

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員