今晩はいよいよFOMC政策金利が公表されます。
前回6月会合時に公表された経済見通しは、次の通りです。
2019.06.19
適正なFF金利見通しの中央値(%)
|
2019末 |
2020末 |
2021末 |
長期予想 |
中央値 |
2.375 |
2.125 |
2.375 |
2.500 |
<中間予想値>
|
2019 |
2020 |
2021 |
長期予想 |
実質GDP |
2.1 |
2.0 |
1.8 |
1.9 |
失業率 |
3.6 |
3.7 |
3.8 |
4.2 |
PCE |
1.5 |
1.9 |
2.0 |
2.0 |
コアPCE |
1.8 |
1.9 |
2.0 |
N/A |
7月26日に公表されたGDPは2.1%
7月5日に公表された失業率は3.7%
7月26日に公表された個人消費[前期比]は4.3%
7月26日に公表されたコアPCE[前期比]は1.8%
先月18日、「FF金利と2年物利回りの乖離が尋常ではない件」を更新。
FF金利を絶対値とした2年物利回りの乖離具合をご覧いただきました。
今回利下げを25bpと想定し、今朝の米債利回りと併せて入力しました。
乖離がマイナス圏であったリーマンショック時は、当時5.25%だったFF金利を1.00%にまで引き下げ、ようやく乖離のマイナスが消えました。
逆に乖離が5.56まで上昇した2015年は、次の次の会合にてゼロ金利解除となりました。
前回6月会合時は据え置きでしたが、2年物利回りは一気に1.74にまで低下。
乖離はマイナス0.27、リーマンショックの2008年1月以来の水準にまで低下しています。
利下げをしなければしないで、問題になる水準です。
現状では足りませんが、とりあえず一回は利下げするであろう領域です。
一方で6月会合以降に公表された米経済指標4項目から考えると、利下げする必要があるのか。
経済成長率が2%、失業率はベトナム戦争時の人手不足以来。
この環境下で利下げをし、量的緩和策を再開するとなるとぞっとします。
パウエルさんが「市場や大統領の期待を裏切れなくなっている」のだとしたら、問題です。
最後に再度、「【しく○り先生】FRB史上最も無能な議長は?」をお届けします。
<抜粋>
では、「FRB史上最も無能な議長」と言われる人物は誰でしょう?
それは第10代連邦準備制度理事会(FRB))議長を務めたアーサー・フランク・バーンズです。
1970-1978年において、ニクソン、カーター両政権下で重職を務めました。
彼はコロンビア大学出身で、大統領経済諮問委員会委員長や全米経済研究所局長を務めたエリート。
その後満を持して、FRB議長職に就きました。
そのようなエリートが何をしくじってしまったのか?
それまでのFRB議長はホワイトハウスとは常に緊張状態にありましたが、バーンズ議長は当時再選を目指すニクソン大統領から景気刺激策を要請され、追従したのです。
結果ニクソン大統領は再選されましたが、バーンズの政策はドルの過剰流動性をもたらし、1970年代の世界的なインフレ、固定相場制の破綻へとつながっていったのです。
当サイトは、「トランプとFRBは一枚岩」説支持です。
東京金先限は、昨晩1円だけ新値をとりました。
ドラマは最終回の1話前が一番盛り上がると言います。
<お知らせ>
今晩の内部要因更新は遅れそうです。
早くご覧になりたい方は、申し訳ありませんが「東京商品取引所HP」に直接アクセスしてください。
よろしくお願いいたします。
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員