【東京金】委託の逆行現象 | 浪風谷本

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今週月曜日夕方に「東京金取次者経由は買い越しになるか」を掲載しましたので、昨日の6分類を掲載いたします。

 

東京金

 

 

カテゴリ

 

 

当業者

商品先物取引業者、プロップ、マーケットメーカー

 

ファンド・投資信託

 

 

投資家

 

 

取次者経由

 

外国商品先物取引業者経由

 

 

合計

 

3月13日

18,453

20,965

2,980

4,140

9

155

42,071

41,450

7,046

7,270

9,371

5,950

79,930

79,930

 

取次者:主務省から受託業務許可は受けているが、東京商品取引所の取引参加資格がない社

 

取次者経由カテゴリ」は、昨日終了時点で224枚買い越しになりました。

 

最近の例から「一般投資家が先に売り越しになり、遅れて取次者経由が売り越しになる」と天井になっていましたが、今回は逆のパターンとなっています。

ゆえに他のカテゴリーも丁寧に見ましょうということで、月曜記事を締めました。

 

一般投資家:投資家+取次者経由

当業者:6分類のうち一般投資家を除くカテゴリ

 

当業者

<当業者>

今週月曜日は29円高でしたが、当業者は買い越しを5,737枚→4,071枚と大きく減らしました。

とはいえ、このカテゴリが買い越しである以上、安心できません。

 

<商品先物取引業者、プロップ、マーケットメーカー>

1月31日時点で7,696枚売り越しだったものが、翌2月1日に1,440枚買い越しになっています。

2月1日以降を掲載いたします。

 

 

今のところ、逆相関になっています。

なんとでも解釈できるカテゴリなので、引き続き見守っていきます。

 

<ファンド・投資信託>

昨日時点で146枚買い越しになっていますが、ここ数年で最低です。

細かい話ですが、売り玉保有は年初1月4日以来です。

 

<外国商品先物取引業者経由>

昨日時点で3,421枚売り越し。

心強いですが、すぐに数字がひっくり返るカテゴリですので、安心はできません。

 

 

一般投資家

<取次者経由>

本日のメインです。

過去2年分「総取組に対する取次者ポジションの割合」推移です。

 

 

東京金の価格推移とリンクしており、2月20日-3.10%(終値4,771円)が今のところピークです。

 

<一般投資家=投資家+取次者経由>

 

 

お気付きとは思いますが、先週末からの東京金は4,598円→4,627円→4,627円→4,654円と推移したのに対し、一般投資家売り越しは3,410枚→2,453枚→1,296枚→397枚と減っています。

価格上昇に伴い、委託は買いになっています。

夜間で安い値段が出て、日中に高値を更新する動きが続きましたので当然です。

しかし通常そのような買い玉は降りられるのですが、そのままになっています。

つまり両建ての買いであると考えられます。

このように価格上昇時に委託買いが増える現象を「委託の逆行現象」と勝手に呼んでいます。

昨年1月も見られました。

 

 

2018年1月10日4,714円→1月11日4,725円→4,741円と上昇しましたが、一般投資家売り越しは10,552枚→7,250枚→5,058枚と減少しています。

まさに「委託の逆行現象」です。

 

<まとめ>

・当業者カテゴリ売り越しは早くなくなってほしい

・最近はマーケットメーカーカテゴリの買いが増えると、価格は低下する傾向が見られる

・ファンド・投資信託カテゴリの146枚買い越しはここ数年で最低(売り建ちは1月4日以来)

・外国業者経由売り越しは信用できない

・価格上昇&委託買い増加、「委託の逆行現象」が見られる

 

明日か日曜日は、一度「ブレグジット」を検証いたしましょう。

 

 

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員