2019年3月29日グリニッジ標準時23時、英国がいよいよ欧州連合から離脱します。
その離脱に関する条件を定めた「離脱協定」と、両者の将来像である「政治宣言」に関して、英国とEUは25日の臨時EU首脳会議で正式合意しました。
離脱協定
・2020年末までを移行期間とする
・上記移行期間中にアイルランドの国境問題を解決できない場合
①イギリスは移行期間を延長するかEU関税同盟に残る
②2020年までのEU分担金を支払う
政治宣言
・離脱後のイギリスとEUの貿易関係に関して、双方が自由貿易地域の創設を目指す
・国境検査でイギリスはEUの規制を受け入れるか検討
合意された内容に関しメイ英首相はイギリス国民に対し「国益にかなう」と強気な発言をされています。
一方で保守党からは90人前後の造反議員が出てくると言われており、英議会での離脱協定案承認は難しい情勢です。
承認されればそのまま2019年3月29日に離脱となりますが、否決された場合は最悪ハードブレグジットの可能性が出てまいりました。
ハードブレグジットを回避すべくまずはEUとの再交渉が期待されますが、EU側は再交渉には応じない構えです。
それ以外となるともう一度国民投票を行うのか、もしくは総選挙を行うか。
メイ首相退陣というシナリオも考えられます。
議会がまとまらず、加えてEUとの再交渉が不調に終わった場合、メイ政権が厳しい立場に追い込まれるのは間違いないでしょう。
注目の英議会での採決は、おそらく12月10日前後になるとのことです。
それまでにメイ英首相は議会を説得できるのか。
デービッド・キャメロンが国民投票の実施を公約に勝利した総選挙が2015年のこと。
パナマ文書の公開もあり、キャメロン首相は退任。
キャメロン内閣の内務大臣だったテリーザ・メイ氏が次期首相の重責を担うこととなりました。
さらにメイ内閣で外務大臣に起用されたボリス・ジョンソン氏は、メイ首相の穏健なEU離脱方針に反発し辞任。
メイ首相が苦労するわけです。
男はダメですね。
最後に当サイトより
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谷本 憲彦
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