東京金4月限は一昨日夜間取引にて、4,437円の戻り高値を付けました。
7月19日以来です。
「内部要因 10月16日」にて4月限取組が減らないことを希望しましたが、現在のところ大きく減った形跡はありません。
10月17日時点東京金各限月の取組は次の通りです。
10月限 |
348枚 |
12月限 |
11,820枚 |
2月限 |
5,284枚 |
4月限 |
21,495枚 |
6月限 |
19,052枚 |
8月限 |
39,517枚 |
12月限と4月限の取組の多さが際立っています。
毎平日夜の内部要因更新時に、12月限取組枚数を掲載しています。
東京金2018年12月限については何度か取り上げていますので、ここでは割愛します。
大きく減るような場合は、ご報告いたします。
さて4月限は先週10月10日に6月限と取組が逆転し、しかも6月限は売り取組であったため、売りポジション推奨の当サイトは、この取組に対してかなり期待しました。
売り取組の6月限が減り、高値買い取組の4月限が減らずに取組枚数が逆転したということは、売り方にとって有利になると思ったからです。
しかしNY木曜日の交通事故ファンド買い戻しの前にあえなく撃沈、現在に至るわけです。
大幅上昇を演じた12日金曜日以降一般投資家はかなり買いを降りましたが(約1万7,000枚)、4月限はどうなったかというと、「22,043枚→21,495枚」と548枚減っただけで、依然2万枚を越える取組です。
そもそも4月限はどういう限月なのか、簡単に言うと次の通りです。
「一日当たりの一般投資家買いとしては、取引所史上最高となる3万枚となった当時の先限」
下のチャートは東京金4月限発会後、6月限が発会するまでの動きです。
6月18日の出来高8万枚が目立ちますが、この日から25日までのわずか1週間で、4月限取組は1万7000枚増えました(35,023枚→52,506枚)。
一般投資家買い越しも、1週間で55,392枚増えています。
価格帯にして4,443円以上。
6月18日~7月11日東京金出来高/時間BEST10
時間 |
東京金(円) |
出来高(枚) |
6月15日22:00~23:00 |
4,560~4,585 |
13,257 |
6月15日23:00~24:00 |
4,538~4,566 |
12,493 |
6月18日09:00~10:00 |
4,545~4,553 |
8,278 |
6月15日21:00~22:00 |
4,582~4,611 |
8,221 |
6月19日20:00~21:00 |
4,480~4,513 |
7,765 |
7月11日10:00~11:00 |
4,443~4,458 |
6,619 |
6月19日09:00~10:00 |
4,528~4,534 |
5,394 |
6月18日08:45~09:00 |
4,551~4,554 |
5,263 |
7月03日10:00~11:00 |
4,403~4,426 |
4,963 |
6月25日10:00~11:00 |
4,464~4,476 |
4,439 |
赤色は4,600円台、青色は4,500円台、黄色は4,400円台
7月11日記事「54,750枚の壁」からの抜粋ですが、特に青が目立つのがご理解いただけるでしょうか。
冒頭4,437円はこのときの下限であることがよく分かります。
逆に言うとここが売り方の生命線ですので、4月限取組が急減したときが要注意なのです。
12月限が減るのはさらに上の価格帯です。
余談
取次者占有率が低下していることも上値警戒を抱かせる要因の一つですが、こちらは納会前の特殊要因と自分に言い聞かせています。
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員