おはようございます。
【昨日発表された主な経済指標】
・米新規失業保険申請件数20.7万件(予想21.5万件 前回21.5万件)
・米耐久財受注[前月比]4.4%(予想4.5% 前回4.5%)
・米製造業受注指数[前月比]2.3%(予想2.1% 前回-0.5%)
・メキシコ中銀政策金利7.75%(予想7.75% 現行7.75%)
【発言、ニュースなど】
東京債券市場
4日午後の債券市場は米長期金利の急上昇を受けて新発10年債利回りが前日比0.020%高の0.155%と日銀がマイナス金利を導入した16年1月29日以来の高水準を付けた
日銀、超長期債の利回り上昇を容認(報道)
日銀は市場が安定し、テーパリングしても10年債利回りの急上昇を引き起こす大きなリスクがなければ、超長期債の購入削減を続け得る(ロイター)
ディマイオ・イタリア副首相
12月か1月に内閣を改造する計画があるとのイタリア日刊紙の報道を否定
アイルランド国境問題
「英国のアイルランド国境問題に関する新たな提案は妥協可能なものとして検討に値する」(関係者)
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
「トランプ大統領は金融政策の意見をFRBに押し付けようとはしていない」
クーレECB理事
「インフレが2%付近で安定するためにはもうしばらく時間が必要」
「ECBの金融政策は引き続き緩和的かつ低金利であるべき」
【為替】
昨日の主役は米国債利回り。
欧州タイムあたりから10年物利回りがついに3.2%台乗せとなり、嫌気した株式市場では利益確定売りが優勢に、ドル円にも利食い売りが出ました。
主な対円相場
|
10.04 10:00 |
高値 |
安値 |
10.05 06:00 |
ドル円 |
114.39 |
114.46 |
113.63 |
113.88 |
ユーロ円 |
131.28 |
131.58 |
130.74 |
131.09 |
ポンド円 |
147.97 |
148.64 |
147.71 |
148.31 |
トルコリラ円 |
18.811 |
18.820 |
18.194 |
18.401 |
南アランド円 |
7.800 |
7.820 |
7.614 |
7.641 |
(時間は東京タイム)
一方ポンドはハードブレグジットへの懸念も一服し、ドル、円、ユーロの中で一番強い動きとなりました。
【債券】
米債2年物利回り2.868(-0.004)、10年物利回り3.183(+0.002)
利回り格差32(前日31)
期待インフレ率2.160(-0.006)
ISD1.845(-0.012)
長期債利回りは一時3.2%台に乗せ、株価に対する試金石となります。
【株式】
ダウ26,627.48ドル(-200.91)
ナスダック7,879.51(-145.57)
長期債利回り上昇を嫌気し、特にナスダックは1.8%もの下落となりました。
【貴金属】
NY金12月物は前営業日比1.30ドル安の1,201.60ドルにて終了。
今朝は東京金が6円安4,364円、東京白金は10円安2,997円にて終了しています。
SPDR731.64トン(前営業日比変わらず)
GSR82.36(前営業日比+0.36)
ダウが下落しても下がらないNY金に対して、少々お手上げです。
【原油】
NY原油11月物は前営業日比2.08ドル安の74.33ドルにて終了。
株安や前日の在庫、サウジによる増産観測などを背景に大幅下落となりました。
【本日予定のイベント、経済指標】
10:30 豪小売売上高
15:00 独製造業受注、生産者物価指数、南ア外貨準備高
16:30 英ハリファックス住宅価格
18:00 インド中銀政策金利
21:30 米雇用統計
25:40 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
やっとダウが下がり始めたと思ったら、今度はトランプ大統領のスキャンダルや中間選挙情勢が足を引っ張り始めてきました。
日本時間18時にインドは政策金利を発表しますが、現行6.50%から25bp引き上げ予想です。
年度替わりの影響から通常9月分米国雇用統計は弱いハズですが、ADPの結果も無視できません。
3.2%に乗せた長期債利回りと株価への影響を偶然用意していましたので、夕方はそのまま更新します。
本日もよろしくお願いいたします。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員