おはようございます。
【昨日発表された主な経済指標】
・英GDP[前期比]0.4%(予想0.4% 前回0.2%)
・米消費者物価指数[前月比]0.2%(予想0.2% 前回0.1%)
・米消費者物価指数[前年比]2.9%(予想2.9% 前回2.9%)
・米財政収支-796億ドル(予想-754億ドル 前回-429億ドル)
【発言、ニュースなど】
英フィナンシャルタイムズ
ECBが、トルコに大きな債権を持つ複数の欧州銀行(スペインBBVA、イタリアUniCredit、フランスBNPパリバ)に対し懸念を示している
ロシア中央銀行
市場のボラティリティーを限定するため、1日当たりの外貨購入額を変更する可能性があると明らかにした(ロイター)
エルドアン・トルコ大統領
「われわれは経済戦争に敗れることはしない」
「ドルやユーロを持っていたら、自国の通貨に両替し、国家として適切に対応できるようにしてほしい」
トランプ米大統領
「トルコリラが急落しており、トルコの鉄鋼(50%)とアルミニウム(20%)に対する関税を倍に引き上げることを承認した」(ツイッター)
IMF
「トルコ政府がIMFに支援要請を検討しているといった兆候は把握してない」
トランプ大統領弁護士
「米国人牧師の拘束問題が解決に近づいている可能性がある」
茂木経済再生相
「日米の貿易拡大で合意」
「中国を念頭に不公正な貿易取引問題で協力を確認」
【為替】
欧州入り直前に流れた英FT紙による報道を受け、日本時間15時時点では19.30円だったトルコリラ/円は、そのわずか10分後には17.07円まで下落。
10分で約12%の下落となり、国内FXプレイヤーもかなりの痛手を被ったものと思われます。
加えてトランプ大統領によるツイッターが追い打ちをかけ、トルコリラは対円で一時16円16銭まで下落。
トルコリラの急落は欧州通貨、資源国通貨にも波及し、この日もドル高円高の動きとなりました。
ユーロドルは一時1年ぶりとなる1.14割れ、ユーロ円は126円まで下落しています。
米国による経済制裁を受けた国の通貨がことごとくやられており、週明け中国市場が警戒されます。
【債券】
米債2年物利回り2.604(-0.041)、10年物利回り2.870(-0.056)
利回り格差27(前日30)
期待インフレ率2.100(-0.011)
ISD1.834(+0.027)
CFTC米10年債-586,299枚(+3,829枚)
トルコリラ急落をきっかけとしたリスク回避の動きに伴い、債券が買われました。
【株式】
ダウ25,313.14ドル(-196.09)
ナスダック7,839.11(-52.67)
トルコリラ急落を受け、株式市場でも売りが強まりました。
【貴金属】
NY金12月物は前営業日比0.90ドル安の1,219.90ドルにて終了。
今朝は東京金が12円高4,312円、東京白金は4円安2,951円にて終了しています。
SPDR786.08トン(前営業日比変わらず)
GSR79.70(前営業日比+0.80)
CFTC金12,688枚(-22,649,枚)
CFTC銀4,341枚(-1,523枚)
CFTC白金-8,183枚(+40枚)
CFTCパラジウム3,542枚(-1,054枚)
為替市場は盛り上がりましたが、東京、NYともに金市場は盛り上がりに欠けました。
一応NYは32万枚ほど出来ています。
【原油】
NY原油9月物は前営業日比0.82ドル高の67.63ドルにて終了。
国際エネルギー機関(IEA)が月報で需要見通しを引き上げたため、堅調に推移いたしました。
また稼働中の掘削装置(リグ)は、前週比10基増の869基となっています。
【月曜日予定のイベント、経済指標】
特になし
さすがにFRBによる年4回利上げ確率は、62%前後まで落ちています。
トルコは親日国家として知られており、早く落ち着いてほしいですね。
デフォルトの可能性も否定できず、警戒が必要でしょう。
今日からおやすみという方も多いでしょうか。
市場はカレンダー通りですので、来週もよろしくお願いいたします。
(10日撮影)
今週もありがとうございました。
お問い合わせ Tel:0120-448-520
(平日8:00~17:00)
日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員