【休憩】プロパガンダ | 浪風谷本

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プロパガンダは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為である(Wikipediaより)。

 

先日カナダで開催されたG7での一コマについて、写真の掲載順が話題となっています。

 

サラ・サンダース米大統領報道官

↓  10分後

フランス大統領府(マクロン雄弁バージョン)

↓  メルケル首相の顔が隠れているので…

ドイツ連邦政府報道情報局(トランプをやり込めている風バージョン)

コンテ・イタリア首相ツイート

首相官邸

 

同じ場面でも、みなさん笑顔の写真もあります。

 

G7なのに、この密集っぷりにも驚きました。

一番驚いたのは日本国内の報道において、だいたい3番目の写真が使われていたことです

見た目は面白いですが、読者の方々にどのように伝わったのか心配になりますね。

 

安倍首相に関しても「G7では何も言えなかった」という報道が多かったのですが、読売新聞によると、次のような記事も見られます。

 

安倍首相は米欧の仲介役となり、首脳宣言取りまとめに存在感を示した。

サミット初日の深夜。先進7カ国(G7)の首脳間の協議で、トランプ米大統領が、首相にファーストネームでこう呼びかけた。

「シンゾウの意見が聞きたい。あなたの意見なら従う」

 

その後のトランプ大統領による「首脳宣言は認めない!」はいつものプロレスということで、ご愛嬌。

 

昨日の米朝会談についても、まずは開催されたことについての評価がされるべきでしょう。

聞くところによるとCIAは今回の米朝首脳会談を前に、金正恩の生い立ちから学生時代にいたるまで綿密に調査し、どのように会談を進めるかについて徹底的に計算したようです。

その結果としてとった行動は、「名を捨てて、実を取る」。

北のメンツを保ち、金委員長を国家指導者と認め、丁寧な外交に徹したようです。

これは「勝たなくてもよい試合」では相手に花を持たせ、大事な試合はしっかりと刈り取る「トランプ政権流」と言えます。

個人的には「何人粛清してんねん」と思うところもございますが、まずは平和的に会談が終了したことを賞賛すべきで、このあとあるであろう日朝交渉のことを考えてくれたのかなと解釈しています。

本格的な動きは中国が出てきたり、ボルトン・ポンペオ最強タッグが北朝鮮入りしてからでしょう。

 

 


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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員