今晩はいよいよザッカーバーグによる議会証言でしたので話題はそちらにする予定でしたが、白金の一般投資家による買い越しもけっこうな水準にまで到達しましたので、白金にします。
金と同様、まずは一般投資家買い越し水準を確認します。
昨日時点で東京白金一般投資家買い越しは40,993枚となっており、昨年12月18日44,191枚に次ぐ水準まで増えています(前営業日12月15日に終値3,184円で底打ち)。
そこから価格が上昇するたび買い越しは減り続け、翌年1月22日時点で750枚まで減りました。
価格も終値3,603円で、この日が天井となりました。
そして4月5日3,145円まで下がり続け、委託買い越しも再び4万枚を越える水準となったわけです。
東京金の場合は価格が下がり始めるとすぐに委託買いが増え始めるのですが、東京白金は下がり始めても一般投資家の買いが増えません。
1月22日の天井打ち後最初に大きく増えたのが、2月7日から13日にかけてのことです。
①4営業日で買い越し3,659枚→12,749枚、価格にして3,470円→3,392円ゾーンです。
節目の3,450円割れ、3,400円割れが拾われたようです。
以上12月限。
2月26日に新ポ2月限が発会いたしましたが、目立ったのは以下のゾーン。
②2月27~28日 15,455枚→18,023枚 3,435円→3,376円(乗り換え)
③3月1日~2日 17,626枚→21,019枚 3,356円→3,287円
④3月27日~28日 32,448枚→35,100枚 3,270円→3,228円
本日の東京白金がまずは④ゾーンに入ってまいりました。
ここで2月限取組がどのくらい減っているのか、確認してください。
筆者としては、③ゾーンあたりが本命ではないかと思いますが、どうでしょうか。
また白金の特徴として、4月4日記事「東京白金取次者経由買い越しは過去最高水準」にてご紹介いたしましたが、以下のようなことが挙げられます。
・東京金とは違い、取次者経由の占有率が高いほど相場は強くなる傾向
・占有率上昇に伴い、天井に近づいて行く
昨日時点で東京白金取次者占有率は13.44%となっており、この数値がだいたい20%前後となるまでは買い方針維持でよいと思われます。
また総取組「6万枚前後で底打ち」としていましたので、逆もまた真なりでしょうか。
前回は4万3,000枚程度まで減って、天井打ちとなりました。
その意味でも昨日も取組が増えた東京白金はまだ相場が若いと言えますが、取組枚数の急減などがあった場合は買い撤退となる可能性もあります。
まとめ
・東京白金の抵抗帯は2月限3,250円前後(2,500枚)、3,300円台前半(2,500枚)、3,400円前後(4,500枚)、そこから上は12月限の領域
・東京白金一般投資家買い越しに占める取次者経由買い越しが2割に近づくと警戒
・東京白金総取組が減り始めてからが勝負
明日は消費者物価指数です。
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、農産物、オプション)、証券一種外務員