掉尾の一振(とうびのいっしん)とは株式相場で用いられるアノマリーで、「大納会」へ向けて株価が上昇することをいいます。
大納会を含む年末最後の5営業日のことを指すことが多く、比較的当たりやすいアノマリーです。
と思っていましたが、現実は甘くありませんでした。
以下日経平均株価のラスト5営業日の始値から大納会終値までです。
2001年12月21日始値10,394.73円→12月28日終値10,542.62円
2002年12月24日始値08,434.26円→12月30日終値08,578.95円
2003年12月24日始値10,397.86円→12月30日終値10,676.64円
2004年12月24日始値11,302.46円→12月30日終値11,488.76円
2005年12月26日始値16,027.66円→12月30日終値16,111.43円
2006年12月25日始値17,104.80円→12月29日終値17,225.83円
2007年12月21日始値15,044.35円→12月28日終値15,307.78円
2008年12月24日始値08,630.25円→12月30日終値08,859.56円
2009年12月24日始値10,413.37円→12月30日終値10,546.44円
2010年12月24日始値10,263.00円→12月30日終値10,228.92円
2011年12月26日始値08,504.46円→12月30日終値08,455.35円
2012年12月21日始値10,145.58円→12月28日終値10,395.18円
2013年12月24日始値15,955.90円→12月30日終値16,291.31円
2014年12月24日始値17,842.04円→12月30日終値17,450.77円
2015年12月24日始値19,071.41円→12月30日終値19,033.71円
2016年12月26日始値19,394.41円→12月30日終値19,114.37円
21世紀以降を掲載いたしましたが、○主党政権時代は別として、ラスト3年はやや息切れ気味。
掉尾とは最後に向けて盛り上がっていく様を表したもので、掉尾の一振が起こる要因としては次のような理由が考えられます。
・新年相場への期待買い
・期末のドレッシング買い(お化粧買い)
・年末の節税対策
本年ラスト5営業日は12月25日から始まる1週間で、この記事は本来週末に掲載すべきでした。
しかし今年に限りますが、掉尾の一振に明日からの日銀会合が絡むのではと考えます。
というわけで明日は今年最後の日銀会合についての考察で、今日の掉尾の一振とセットです。
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日本フィナンシャルセキュリティーズ㈱
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、オプション)、証券一種外務員
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