汚職疑惑や経済政策の失敗で批判が強まる南ア・ズマ大統領の不信任投票について、
いよいよ日本時間今晩南アフリカ国民議会(下院)において無記名で実施されることとなりました。
これまでも何度か不信任投票が実施されてきましたが、いずれも記名投票でした。
今年に入っても4月と今月3日に予定されていましたが、記名投票でしたので延期が続きました。
ネルソン・マンデラ元大統領は弁護士、ムベキ前大統領は英国教育を受けたインテリ。
対照的にズマ大統領は小学校中退という経歴です(小学校中退が悪いというわけではない)。
汚職、レ○プ疑惑や税金24億円を使っての私邸建設、ヨメさん5人に認知した子ども20人以上。
2009年から南ア大統領となっていますが、これまで罷免されなかったことに驚きです。
貧困層のカリスマとして一気に大統領の座まで駆け上がりましたが、いよいよ審判の時を迎えます。
ズマ大統領が議長を務める「アフリカ民族会議」(ANC)は国民議会400議席中249議席を占めており、
同氏が属するANCは公式にズマ氏を支援することを表明しています(当然ですが)。
ANC以外12政党が不信任賛成としても、ANCから50以上の造反票が出ないと不信任になりません。
ところが無記名投票となったことから造反者が増えることが期待され、
大統領が辞任に追い込まれる可能性が出てきました。
為替市場では無記名投票を好感し、南アランド/円は8.28円からわずか数分で8.395円へと急伸。
基本的に南アランドが上昇するとドル建て白金は上昇する傾向があると言われます。
どうでしょう?相関関係はそこまで高いとは言えないような気もいたします。
むしろ上げ材料が出ることにより買い付きが見られた場合の方が心配です。
おそらく本日も内部要因には改善が見られているハズで、4月頭ぐらいまでの回復が期待されます。
併せて2月限取組の減少と6月限取組の増加から、ついに逆転が見られるかもしれません。
ANC党首の任期は年末ですから、不信任案否決の方が白金は上がりやすいかもしれませんね。
南アフリカ国民にとっては可決の方がよいかもしれませんが。
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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、オプション)、証券一種外務員
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