老後の資金として、計画的に定期預金や定期積金をしている方も多いと思います。しかし、一生懸命に貯蓄をしても、定期預金にしておくと、いざという時に預金が使えない可能性があります。

  定期預金の問題点

 

定期預金を引き出すには、窓口での解約手続きが必要です。もし認知症や健康状態の悪化などで判断能力が低下してしまうと、解約が難しくなる場合があります。これは、定期預金が普通預金と違って、窓口でしか引き出せないためです。普通預金であれば、最悪の場合でもお子様がATMで引き出すことが可能でしょう。

 

  窓口での本人確認

 

定期預金を解約する際には、窓口で本人確認が必要です。窓口で意思表示ができれば問題ありませんが、判断能力が低下していると、金融機関から解約を拒否される可能性があります。

 

  資産運用の見直し

 

現在の定期預金の金利やインフレ(物価上昇)の状況を考えると、NISAやiDeCoに資産を振り替える方が、資産が減らない点で安全と言えるでしょう。

 

 

  相続対策として

 

相続対策としても、すぐに引き出せない定期預金は問題となります。親の立場でも、子の立場でも、定期預金を解約して普通預金に移しておくことをお勧めします。これにより、いざという時にスムーズに資金を活用できるようになります。