「金利が少し下がるだけで、本当に返済額に大きな違いが出るの?」そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。今回は、3,000万円を30年間で返済する住宅ローンにおいて、金利が1.0%から0.5%に下がった場合の具体的な影響をわかりやすく解説します。

 

 

  3,000万円を金利1.0%で返済する場合

 

借入金額:3,000万円
金  利:1.0%
借入期間:30年 (360回払)
返済総額:34,736,908円
支払利息総額:4,736,908円

月額返済額:96,491円
年間返済額(月額返済額×12):1,157,892円

 

 

  3,000万円を金利0.5%で返済する場合

 

借入金額:3,000万円
金  利:0.5%
借入期間:30年 (360回払)
返済総額:32,312,288円
支払利息総額2,312,288円

月額返済額89,756円
年間返済額(月額返済額×12):1,077,072円

 

 

差額(金利を1.0%から0.5%に下げること)

月額返済額:  6,735円 減少

支払利息総額: 2,424,620円 減少

 

 

 

  金利の違いが返済額に与える影響

 

 まず、金利1.0%での返済を見てみましょう。月々の返済額は約96,491円、30年間での総返済額は約3,473万円です。このうち、利息が約473万円を占めます。

 

次に、金利が0.5%に下がった場合、月々の返済額は約89,756円に減少し、30年間での総返済額は約3,231万円となります。ここで注目すべきは、利息の総額が約231万円に減ることです。

 

つまり、金利が半分に下がることで毎月約6,735円、30年間で約242万円もの返済額が減少するのです。

 

 

  金利下降の大きなメリット

 

月々の返済額の減少は、日々の生活費に少し余裕をもたらします。しかし、より大きなメリットは、長期間にわたる利息の総額の大幅な減少です。約242万円もの差額は、将来の貯蓄や他の支出に回すことができる大きな金額です。

 

 

  結論

 

 金利がわずかに下がるだけで、返済額に大きな差が出ることがお分かりいただけたと思います。住宅ローンの金利を見直すことは、将来の財政計画において非常に重要です。

 

もし現在の金利が市場よりも高い場合は、金利の見直しや借り換えを検討することで、大きな節約が可能になります。今回の例を参考に、自身のローン条件を見直してみてはいかがでしょうか?