暦年贈与とは、1年間(1月1日~12月31日)の贈与が110万円以下だった場合、
贈与税がかからない仕組みを利用した贈与方法です。贈与税の申告も必要ありません。
そして暦年贈与を、不動産で実施することがあります。
つまり、不動産価格110万円以下の持分を、年に1回の贈与することで、
贈与税をかけずに不動産を移転させることができます。
現在、私のお客様でも3名ほど、暦年贈与を使って不動産を移転しております。
ただし、暦年贈与では贈与税はかかりませんが、
登録免許税・不動産取得税・司法書士費用等はかかります。
よって、贈与税だけで考えるのではなく、
その他の税金や費用も含めて、何回贈与するのが一番負担が少ないのか
試算して、お客様に提案することになります。
不動産の価値が高く暦年贈与では何十年もかかかる場合は、
贈与税を負担してでも、暦年贈与ではなく数回に分けて贈与する時もあります。
また贈与税の負担が大きくなり過ぎるときは、贈与を選択せずに
遺言書を作成して、相続税で支払うことを選択することもあります。
もちろん、税務の計算がメインになるので、
税理士さんにも協力してもらうことになります。
よって、暦年贈与を検討する時は、贈与することによって
贈与税・相続税・不動産取得税・手続き費用が、どれだけかかるのかを
必ず計算してください!
実は贈与よりも、良い方法があるかもしれませんよ!