第五幕:ウェルビーの軽作業訓練のメリット・デメリット | 孫悟大のブログ

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今回はウェルビーのカリキュラム「ベーシックトレーニング」で行われている「軽作業訓練」について紹介しながら、メリット・デメリットについて語らさせていただきます。

 

 

まずウェルビーの軽作業訓練のカリキュラム「ベーシックトレーニング」は毎週火曜日の朝二時間使って行われます。利用者主体でやりたい作業を決めて各自進めていきます。見学体験者と本契約して一か月ぐらいの利用者にはカリキュラム担当職員がついて「進め方」・「作業内容の確認」等を各作業のマニュアルを利用者と確認しながら、オリエンテーションが行われます。

各作業はテーブル毎に分けられていて、その日自分がやりたい作業のテーブルにカリキュラム開始迄に移動しなければなりません。そしてカリキュラム担当職員から作業開始の命令が出たら、そのテーブルに座ってる他利用者達とジャンケンして、誰がアイテムを持って来て、片付けるかを決めます。もしジャン負けで貴方が負けた場合はその日のアイテムの出し入れ担当は貴方が務めます。

そして作業開始したら、後はずっと黙々と作業を進めるだけです。勿論、途中休憩は取れますが「ベーシックトレーニング」で休憩を取れるのは通所してから半年後迄です。半年後からは集中力の持続訓練として、「継続訓練」という札もしくはバナーを訓練開始前迄に職員から借りて、二時間ぶっ通しで軽作業訓練に取り組まなければなりません。ただ、流石に生理現象🚽に関しては途中退席が認められているので、もしどうしても休憩したいと感じたら生理現象💩を上手く活用して、10分ほど「お花を摘んでました💩」と言って休憩しましょう。

そして各作業には「検定試験」というものがあり、まず各作業共に全員「レベル1」からスタートして、上位の訓練に取り組みたい場合は「レベル1」の「検定試験」に合格する必要があります。「検定試験」は「ベーシックトレーニング」のカリキュラム中に「事前予約」して挑戦可能です。「検定試験」の合格基準については、各作業のマニュアルに記されていてバラバラですが、どの「検定試験」にも共通なのが「規定タイム内で作業完了」と「ミス0」です。このどちらかをミスってた場合は俺が通所していた事業所では、一か月後迄再挑戦は不可能でした。もし合格出来た場合は「レベル1」から「レベル2」に昇格出来ます。後はこれの繰り返しです。最高難易度が「レベル5」になります。

さて次は、「ベーシックトレーニング」で取り組める作業内容についてです。

作業内容は「ゼムクリップ仕分け作業」・「仕分け帳票整理」・「プラグタップ」・「電卓計算」・「折り紙作業」の5種類です。

全体的に言えるメリットとしては、「集中力」だけはついて持続可能時間も伸びると思います。それしか言える事がありません。

全体的なデメリットとしては、正直就職してから役立つ作業が皆無といった事と、ウェルビーで行ってる作業が幼稚過ぎるから実際の現場では遥かに高度な作業で全く経験が活かせません。

では、順々に解説していきましょう。


・ゼムクリップ仕分け作業について

ゼムクリップは上にあるダイソーさんやその他百均で売られているであろう「色付きクリップ」を色別に仕分けながら、数を数えるという作業です。レベルは「レベル1」~「レベル5」迄ありました。「レベル1」と「レベル2」は共通で「ジップロック」に封入されてる「クリップの個数」を「色別」に仕分けながら数えるだけです。「レベル1」は一袋に100個、「レベル2」は一袋に300個のクリップが入ってました。

「レベル3」と「レベル4」は作業内容が変わって、「ジップロック(大)」に封入されてるゼムクリップ(約1000個)を一気に出して、指示書に記載されてる「色別の個数」を選別して、記載の個数選別し終えたら後は色別に「ジップロック(極小)に数えながら仕分けるだけ。俺が取り組んだのは「レベル4」迄です。

「レベル5」の進め方は大まかには「レベル3」「レベル4」と変わりはありませんが、センターで用意した「クリップの不良品」を織り交ぜて、「不良品」をはじきながら「レベル3」「レベル4」と同じ作業内容をするだけの様です。

正直、この作業の何が活かせるのかが全く理解出来ません。「色別にクリップ」を仕分けるだけの仕事なんて、まずない。それにそんな内職も聞いたことがない。小さいクリップだから小手先の器用さは身に付くかもですが、それとて「身に付いた所でなに?」って感じだから、マジで何が活かせて、何が経験になるのかがよく分かりません。

俺がレベル4検定迄合格した理由は「一番イージーだったから」という理由だけです。

ちなみにレベル順の規定タイムは、

・レベル1:二回仕分け作業を行い合計タイム4分40秒以内にミス0でクリア

・レベル2:合計タイム10分以内にミス0でクリア

・レベル3:選別作業と仕分け作業の合計タイム36分以内にミス0でクリア

・レベル4:合計タイム50分以内にミス0でクリア

・レベル5:合計タイム90以内にミス0でクリア

 

・仕分け帳票整理

ゼムクリップとはまた別の「仕分け作業」となります。「仕分け作業」+「帳票整理」という事で、指示書に記載されてる「ルール」に従って「あいうえお順」だったり「番号順」に仕分けした物を改めて整理するという、何というか二度手間な作業訓練です。

レベル1~3はラミネート加工された名刺サイズのカードを指示書に記載されてる指示に従って仕分けて、仕分けたら次は帳票整理を行うというだけです。仕分け作業は男女別だったり、部署別だったりです。で、帳票整理は部署別だったり、あいうえお順だったりといった感じでした。

で、レベル4とレベル5は伝票処理で指示書に記載されてる事に従って仕分けて、帳票整理していく感じです。ここから名刺サイズだったカードから伝票っぽい色付き紙に変わります。これが仕分けしづらいので、自腹で百均で「指サック」を購入・持参しなければなりません。

正直、これもどこで役に立つかといった感じです。名簿順やあいうえお順なんて学校でやってきた事だからイージーだし、伝票もウェルビーが作成した物は表示や名称が分かり辛く作成されてますが、実際の伝票はもうちょい簡易的かつ名称が分かりやすく記載されているので、伝票整理に関してはやり辛さ満載でした。この作業のメリットは集中力は勿論ですが、唯一立ち作業で行う訓練なので、体力と脚の筋力も付きました。w

・レベル1:必ずa-3が検定範囲となって、規定タイム30分以内にミス0でクリア。この作業は仕分け作業・帳票整理と通しで行う作業ではなく、仕分け作業と整理を別々に行い、もし最初に行う仕分け作業の時点でミスがあったらその時点でやり直し、もしくは検定ならばその時点で不合格確定。

レベル2:必ずb-3が検定範囲で、規定タイム50分以内にミス0でクリア。

レベル3:必ずc-3が検定範囲で、規定タイム90分以内にミス0でクリア。

レベル4:受けてないから検定範囲は知らん。規定タイム100分以内にミス0でクリア。

レベル5:知らん。

 

・プラグタップ

このコンセントの先っちょの部分を素早く組み立てて、また素早く解体する作業。部品はカバー2つとネジが2個。規定タイムが鬼で、滅茶苦茶難易度が高い上に、手首の関節が硬い人は俺みたいに無理に早くドライバー回すと腱鞘炎になる恐れがあるのでオススメしません。メリットはドライバーの扱い方が上手くなるかも。でも、正直ドライバーも今では電動ドライバー使ってる所が多いし、事務でのドライバー使う作業がこんな鬼タイムでやらなきゃならない訳がない。そしてまた「鬼」なのが、工場勤務希望してた場合は「レベル3」迄クリアしてないと、難色を示されてたのを他の利用者さんで目撃しました。

・レベル1:プラグ10個を通し作業で8分以内に組み立て・解体を行ってクリア。ちなみに検定の時は組み立ての時点でもし止めたネジが緩かった場合はその時点で不合格。

・レベル2:プラグ15個を通し作業で10分以内に組み立て・解体を行ってクリア。

・レベル3:プラグ20個を通し作業で11分以内に組み立て・解体を行ってクリア。

 

・電卓計算

一番めんどくさい訓練。電卓計算訓練はまずスタートがレベル1ではなくて、「練習レベル」からスタート。「練習レベル」が滅茶苦茶幼稚で、「一桁の計算」からスタート。で、利用者の中に「一桁の計算」は流石に電卓計算不要だからと、暗算で行っていた方がちらほらいました。練習レベルをクリア出来たら、漸く「レベル1」がスタート。

ラミネート加工された計算用紙で、問題数は1枚につき8問。1題につきA~J迄あって、A~Jの欄に記載されてる数字を順々に電卓計算していきます。

例題:

A.530000

B.120000

C.180000

D.42000

E.18000

F.23000

G.24000

H.10000

I.5000

J.80000

って感じです。これが8問続きます。

レベル練習~レベル2(中級1)迄は計算用紙があり、電卓計算していきます。

レベル3(中級2)~レベル4(上級1)からは伝票計算となります。

レベル4(上級2)=レベル5はまた計算用紙に戻ります。

正直、これが一番無駄な訓練だと感じました。俺みたいに数字苦手な人は数字の克服は出来るかもですが、それだけです。今時電卓計算なんて不正確な方法よりも、Excelに打ち込んで自動計算に頼った方が時間削減は勿論、絶対的な正確性があるから電卓計算なんて既に時代遅れの残留物よ。

電卓計算訓練は長い事行っていなかったので、もう忘れました。www

 

・カード作成(折り紙作業)

俺が一番苦手だった訓練で、一番意味不な訓練。指示書に記載されてる折り方通りに折っていき、最終的に厚紙に糊付けするという訓練内容。レベルが練習~4か5迄あって、ロケットや花?がありました。

訓練の目的が紙を中途半端な位置で折り曲げず、正確に折る目的らしかったんだけど、正直折り紙じゃねえだろって思った。まだ利用者が保育士や幼稚園の先生目指しているのならまだ理解出来るけど、事務作業で折り紙?「はぁ?」ってなりましたね。確かに封筒に書類を封入する際に折り曲げて封入する事は確かにあります。ですが、三枚折りは簡単だし、ズレて折る方が難しいだろ。それをわざわざ何で折り紙?ってのが俺の疑問でしたね。

で、俺が折り紙が苦手なので封筒に封入する作業を試しにやらされた事がありました。三枚折りは前職で長年経験していた事もあり、大得意だったので正確に折ってかつスピーディーに作業終わらせたら、課題を与えてきた個別担当職員から「何でそれが出来て、折り紙が折れないのか本当に不思議です。」とちょっとバカにされました。また、主任からも同じコメントされて小馬鹿にされました。

折り紙が苦手で悪かったなムキー‼俺は幼稚園の頃からアニオタ&ゲームオタだったから、折り紙に一切興味なかったんじゃボケ‼

ちなみにこの訓練は凄いシビアで、規定タイムやらは全く覚えておりませんが、覚えてるのは「ミリだろうとマイクロだろうとちょっとでも折れ目がズレていたら不良品扱い&不合格」だった事です。だからズレないようにと気を付けて集中よりも緊張感マシマシで作業しなきゃいけなかったので余計に手元が狂いました。

ちなみに折り紙のサイズは百均でミニサイズ百枚ぐらいで売られてるのあるじゃないですか?あのサイズです。

 

以上がウェルビーの「軽作業訓練」の内容とメリットデメリットになります。

少しでも参考になれば幸いです。

 

では、またウインク

 

ウェルビー通所についてのデメリット動画を前後編であげたので参考までに視聴して下さい。

 

・ウェルビー通所のデメリット前編動画:

 

 

 

・ウェルビー通所のデメリット後編動画(今夜18時プレミア公開):