扇風機の風子(ふうこ)がアホになった。


風子とは、我が家にある3台の扇風機、

扇(おうぎ)三姉弟の長女の事である。


ちなみに妹は風美、末弟が風太と言う。


末弟の風太はボタンのところが電子式で

ゆらぎ機能までついたナイスなやつだ。

姉の2人はいつも「まったくゆらぎ世代は」

とその機能を羨んでいると言う。


そんな扇三姉弟の長女風子。


首を振るボタンを押すと


「・・・


    ・・・


     どうしよっかな・・・


      回ろうかな・・・


     どうしよっかな


     ・・・


     よし、回ろ


     よいっしょ」


と、俺の右肩から左肩まで行ったぐらいで

止まり


「はぁ〜回った回った

    ひと休みっと


   ・・・


   ・・・


    さて、反対側どうしよっかな


    回ろうかな


    どうしよっかな


    ・・・


     よし、回ろ


    よーーいしょっ」


と、また動き出すが、

今度も俺の左肩から右肩までぐらい行くと

止まり


「ふう〜疲れた。ひと休みひと休み。」


とまあこんな感じで

一向に仕事をしない。


右肩から左肩までの可動範囲なら

いっそのこと回るなとも思う。






お前の首を振らせたいのはな、

ずっと風に当たりたくないからだ。

今の所全部風は俺に当たってるぞ風子よ。


でも、そんな風子を

何故か可愛いと思ってしまう。


なのでまだ買い換えない事にする。

安心しろ風子。


まだまだ頑張ろうぜ。