未だに癒えぬ傷 その一
ラジオからは頻繁に悩み事相談窓口のお知らせが流れてくる。一人で悩まず、まずは相談して、とのメッセージと共に。悩み事や困っていることの種類により、それぞれふさわしい相談窓口をおとづれるように、と実にきめ細かで心強いサービスだと思いながら聞き流していたのだが、実はこの相談窓口と聞くと、数年前に経験した相談窓口での対応を思い出してしまうのだ。そのときに受けた心のダメージは何年経過してもボディブローのように私の心を痛めつけているのだ。
それは数年以前のこと。当時、千葉県が自然災害により甚大な被害をこうむったときのことである。当時のラジオからは頻繁にライフラインに関する情報が流れてきた。その被害の甚大さに心を痛めながらそれらのライフライン情報を聞いていたのだが、いつのまにか、それらのライフラインのお知らせは全て役所のホームページを見てとのお知らせになってしまった。それを聞きながら、怒りを覚えずにはいられなかった。被災者のなかにはいわゆる情報弱者の住民も居るはずなのに、このやり方はあまりにも不親切ではないか、とおもった。せめて大事な知らせは、住民全員にいきわたるように留意すべきではないか、と。
この役所の不親切な態度に、私は危機感を感じてしまったのだ。明日はわが身、と。私は情報弱者の一人であり、いくら自己責任とか自助努力とか言われても、私の自助努力ではなんともネットにアクセスするのは不可能なのだ。一般の高齢者なら、スマホを購入し、詳しい人に個人授業のように丁寧に使い方を教えてもらえばなんとかネット社会に仲間入りも可能だと思うのだが、私のように視覚障害者だとスマホを利用するのは不可能なのだ。
今までのところ、必死で探しても見えなくともネットにアクセスできる機器の類は残念ながらいまだ開発されていないのだ。
、、、続く。