レトロブーム
うわさによれば、最近、世の人々の間で、勿論若者を含め、レトロブームが起きているという。
それは、ファッションをはじめ、あらゆる意味でのカルチャー全般に及ぶという。たとえば、若者たちの間で、古着が見直されたり、
人通りの多い表通りを避け、裏通りにレトロ風味の喫茶店が店開きしたり、懐メロ特集などと銘打った番組がラジオから流れてきたり、その他例を挙げればきりが無いのだ。
最近、特に驚かされたのは、およそ四、五十年ほど以前に、人気絶頂だったタレント、俳優ミュジシャンなどを含め、がいわゆる昔の名前で出てきて、今なお最前線で活躍しているニュースを聞き及ぶときだ。
このようなブームを巻き起こした背景には何が考えられるのだろうか。
全くの個人的推察だが、昨今の急激に変貌を遂げたデジタル社会にたいするアンティテーゼのような世の人々の欲求ではないか、と。
現在のデジタル社会が昔なつかしのアナログ時代に置き忘れてきたもの、その何かを求め、昭和の香りを感じさせるモノの中に探し物を見出しているのでは、と。
置き忘れてきたものとは一口で表現すれば、ウエットさ。
と言っても許されるように思う。それほどに、現在のデジタル社会はドライなのだ。