今のカイジは籠城漫画というジャンルなのか・・・w
そういえば、年が明けてからチャンマリの姿を見ていませんね。
本編は前回から引き続き、遠藤が見張り班が帰ろうとしたことに激怒していました。
おや、ちらりと利根川先生登場。
やはり事務所を構える前は直属の部下だったようですね。
ここでカイジを捕まえれば、いつ終わるとも知れない24時間体制の見張りからは解放。
自分たちの自由も掛かっている局面にも関わらず、まるで他人事のように帰ろうなどと言う神経は理解できません。
しかし二人は、ここまで言っても煮え切らない表情を浮かべたまま。
遠藤はまさか、何も起こらない団地の景色を見続けることが好きなマニアなのかと嘲笑います。
すると、二人は漸く帰ろうとした事の重大さに気付いた様子。
カイジ確保のために、そして自分の為にも見張り続けることを申し出ました。
朝まで特別に・・・
根性を叩き直したことで少し溜飲を下げたかと思われましたが、
二人は寒いから・・・とすぐさまクルマの中へ。
上司である遠藤が先ほどから外で立っているのに・・・遠慮というものがありません。
とどのつまり、彼らの意識にはこの仕事への熱意は皆無。
先ほどの小さな克己も、ただ自分がこの苦役から解放されたいというだけ。
これでは犬が鎖に繋がれて、漫然と景色を眺めるのと違わない。
居るのではない、ただそこに在るだけ。
もっとも、案山子も看板も在るだけで効果を為すもの。
事実カーネルサンダースは、その姿を見るだけでチキンが食べたくなる。
・・・時刻は午前2時頃、夜食が欲しくなる時間帯です。
遠藤は、先ほどの二人にケンタッキーでチキンを買ってくるように頼みました。
すると・・・暫くして戻ってきた二人の手には、何故かおでん。
ケンタッキーは閉まっていたためコンビニに立ち寄ったとのことですが・・・コンビニにもチキンはあるはず。
遠藤が困惑していると・・・
冬はやっぱり
あらら・・・これは酷いね!( ゚Д゚)
既にチキンを食べる口になっているのに、大根や練り物では求める食感も油分もカロリーも全く違う。
極端に言えば弁当を買ってこいと言われてグミを買ってくるようなものだろ。
食べ物の恨みは恐ろしいよ・・・これは怒って当然。
ぶち切れないだけ遠藤は偉い。
何とか怒りを噛み殺していると、もう一つ差し入れがありました。
いやビールこそ問題なのでは・・・w
皆で酔っ払って張り込みなんて聞いたことが無いよ(;・∀・)
僅かでも判断能力を下げるような行為は慎むべきかと思いますが、その道のプロである遠藤が許容するなら良いのか。
不本意が募りながらも、少なからず可愛げもあるようで。
ベランダ側の一人だけを残し、4人でおでんを囲むと、しばしの和睦を深めるのでした・・・( ^^)
なるほど・・・平成が令和へ変わったように、社会人のスタンダードも変わり行くのかもしれない。
ただ、環境は変われど目標へ向かう意識・・・モチベーションの概念は普遍的なもの。
遠藤は時代遅れと知りつつも、それを体現して見せたかったのでしょうね。
そういった意味では見どころのある回でしたが・・・とはいえこれはトネガワの描くべき内容。
今回の遠藤を利根川に、見張り班を佐衛門や中田たちに置き換えれば、それで違和感なく成立してしまう。
カイジで見せる必然性はありませんし、前回までの流れを断ち切ってまで挿し込むべきなのかは微妙。
まあ箸休め回という認識で間違いないですね。
次回は夜が明け・・・勝負の時間帯に突入することとなります。
・週刊ヤングマガジン№15(2019/03/25号)より。