以下、今週のカイジ感想です。
※年表&ワン・ポーカー戦歴
http://ameblo.jp/fake-or-bluff/entry-12293133639.html
前回、遂にベルトが解除、和也は椅子にしがみつきながら絶望を覚えました。
そして・・・死の淵で回想されたのは、同じくマザー・ソフィーに選ばれなかった幼い日のトラウマ。
とある休日、その一家団欒のクルージングで何があったのでしょうか。
母親であるソフィーが和也に微笑み、手を振った直後、船はカジキかイルカか・・・ともかく何かの激突を受けて大揺れ。
黒ひげゲームをへりのすぐ側で遊んでいたため、
一同は危機が去ったと胸をなで下ろしますが・・・
この時、本当に危機的状況に置かれていたのは和貴ではありません。
事故発生からしばらくの間、あろうことか和也はただただ放っておかれたのです。
もちろん故意ではないにしろ、本人からすればとんでもない恐怖だよね。見捨てられたと受け取っても仕方がない。
散乱する黒ひげゲームから最初に異変を察知したのは、家政婦の和枝。
というのも・・・他の人はともかく、ソフィーは和也が落ちる直前に目を合わせて手を振っていました。
つまり海に投げ出される瞬間を目撃していたにも関わらず、真っ先に助けたのは兄の和貴。
気付かなかったなど嘘、後回しにされたのは故意だと・・・和也は確信してしまったのです。
しかし、実はこれは全くの誤解。
真実は違っていました。
事故直前、
ソフィーが手を振っていた本当の相手は、テーブルの上の鏡。
うわ・・・なんて悲しい勘違いなんだ・・・。
しかし、この誤解が解けることのないまま、3年後にソフィーは急逝。
凍り付いていた和也の心の芯は、ついに解凍する術を失ってしまったのです。
まあ・・・面と向かってあの時オレを故意に見捨てたよね、なんて怖すぎて聞けないよ。
今回のような真実が語られれば霧は晴れますが、万が一それで母親が口ごもるような姿でも目にしたら、もう立ち直れない。
確信しつつも一片のグレーの可能性は残さないと、心の拠り所が無くなってしまうのだろうな。
そして母親にさえ選ばれなかった衝撃を、今も和也は引きずっています。
とどのつまり、自分は愛されない人間。
その凝り固まった価値観は、この記憶に起因していたのですね。
悪夢の回想を終えてもなお、和也の脳内にはソフィーの声がこだまします。
しかし、
誰にも望まれず、愛されない自分は、果たして・・・何のために存在しているのか。
全ての営為は不毛だったのかと、希望を無くした和也。
生への執着が途切れたのか、それは意図せず握力にも影響してしまいました。
・・・・お、落ちる・・・!?
和也はとうとう落下・・・!( °д°)
回想は二話で完結しましたし、和也の性格の構築を裏付けるもので興味深かったな。
既に投下開始、カイジたちはいかにして救うのか・・・
内容が濃くなってきただけに、続きが再来週というのが焦れるなぁ。