鷲巣麻雀編決着に際しまして、これまでのアカギの和了をまとめました。その記録自体は誰得でもないと思われるので、個別のテーマとして残します。
こちらは、その記録を基にした誰得データです。
そして・・・実は昨年の10月、鷲巣の笑い方ランキングを調査した際に、追加のテーマを募った事がありました。
その時、コメントでsakuda0516さんより提案を頂いた「アカギの和了役・内訳ランキング」の結果を発表します。
感想などの裏で少しずつ進めていたのですが、提案をいただいてから既に半年近くが経過してしまいましたね・・・申し訳ないです(・・;)
それでは・・・まず、確認できたここまでのアカギの和了は、天時代を含めて79回。
うち、ロン和了53回、ツモ和了22回、どちらなのか描写なしが4回でした。
(※詳細はテーマの「赤木しげる和了全集」・「鷲巣麻雀牌譜記録」に載せています)
そして、和了役は重複を含めて150回。
少ない順に載せていきます。
※槍槓、海底ツモ、トイトイ、三色同刻、混老頭、ダブルリーチ、清一色、国士無双、大四喜、小四喜、緑一色、清老頭、九蓮宝燈、四槓子、天和、地和、(人和)、(流し満貫)は和了無し。
19位・三槓子(1回)
↓アカギ3巻・第19話『心理』より
小三元(同1回)
↓アカギ21巻・第180話『消滅』より
二盃口(同1回)
↓天5巻・第44話『赤木VS僧我』より
字一色(同1回)
↓天5巻・第40話『修羅場』より
14位・七対子(2回)
↓アカギ7巻・第56話『申告』より
純チャン(同2回)
↓天7巻・第63話『いち殺し』より
河底ロン(同2回)
↓アカギ6巻・第48話『本物』より
大三元(同2回)
四暗刻(同2回)
↓アカギ1巻・第3話『強運』より
13位・嶺上開花(3回)
↓天2巻・第18話『神域の男』より
12位・混一色(4回)
↓アカギ3巻・第23話『悪漢』より
10位・チャンタ(5回)
↓天2巻・第17話『二河白道』より
三暗刻(同5回)
↓アカギ3巻・第22話『暴牌』より
8位・一発(6回)
↓アカギ2巻・第12話『崩壊』より
一気通貫(同6回)
↓天2巻・第17話『二河白道』より
7位・一盃口(7回)
↓天2巻・第17話『二河白道』より
6位・三色同順(8回)
↓アカギ3巻・第26話『勝利』より
5位・面前ツモ(11回)
↓アカギ2巻・第10話『策略』より
4位・ピンフ(13回)
↓アカギ2巻・第10話『策略』より
3位・タンヤオ(18回)
↓アカギ2巻・第11話『異端』より
2位・リーチ(22回)
↓アカギ5巻・第44話『偶機』より
そして・・・
1位は・役牌(飜牌)(28回)
ちなみに、その内訳は・・・
東5回(自風3・場風2)
南2回(自風0・場風2)
西3回
北0回
白1回
發5回
中12回
でした。
なぜか中に偏っていますね。
そして北の0はチャンスが限られるのでともかくとして、白が1回は意外だな。しかもこの1回は小三元の副露なので、単独は0。
三元牌のチョイスは気分次第でしょうから、福本先生は中を好み、白を嫌う傾向にあるようです。偶然でしょうけれど。
ちなみに
和了役の出現率TOP10と比較すると・・・
1位・リーチ(45%)・アカギでは2位
2位・役牌(40%)・アカギでは1位
3位・タンヤオ(22%)・アカギでは3位
4位・ピンフ(21%)・アカギでは4位
5位・面前ツモ(18%)・アカギでは5位
6位・一発(10%)・アカギでは8位
7位・混一色(5.1%)・アカギでは12位
8位・一盃口(4.8%)・アカギでは7位
9位・三色同順(3.5%)・アカギでは6位
10位・七対子(2.6%)・アカギでは14位
※出現率はアカギ・入門の闘牌より。
全体的にほぼ確率通りですね・・・!
しかも・・・リーチの2位については鷲巣麻雀編では決して振り込めない為、だいぶ制限されていた事も影響しているはず。
つまり・・・本来であれば役牌を上回り、TOP5は完璧に一致していたのではないかな。
アカギはイカサマ以外で役満を和了った描写がありませんし、跳満以上も滅多に出ません。
大味な和了が少ないことも、アカギの闘牌にリアリティを生み出していたのでしょう。
そして、それによって鷲巣の剛運を際立たせる効果もあったものと思われます。
続いて・・・
普通、麻雀の統計といえば和了率や放銃率、副露率などですが・・・作品の都合もあり、数局単位ではなく半荘単位で描写が飛ぶことも多いので(鷲巣麻雀4回戦、vs天との28~30回戦等)、出すのは難しいかな。
ただ、和了役ランキングはそれほど誰得なデータでもないので・・・これだけではテーマに反する。
ということで、今回は追加で「アカギが和了った手に使われた牌種」もカウントしてみました。
※手牌の全体は描写されない場合も多いですが、一部でも手牌が判明している場合はカウント。
牌種不明は計132牌ありました[1回の和了につき14牌で換算])
33位・8牌
(うちロン牌2・ツモ牌0)
一桁台はこの二種。
は分からないでもないですが・・・数牌なだけに
は意外。もしかして、一番描くのが面倒だったから・・・なんて事もあるのかな?
32位・13牌
(うちロン牌1・ツモ牌0)
31位・14牌
(うちロン牌0・ツモ牌2)
29位・15牌
(うちロン牌0・ツモ牌0)
(うちロン牌2・ツモ牌0)
27位・17牌
(うちロン牌2・ツモ牌0)
(うちロン牌2・ツモ牌0)
ここまで10牌台、やはり面子にしづらいヤオチュー牌が下位を占めていますね。唯一三元牌からがありますが、先述のように1度しか役牌として使用されなかった事が影響しているのでしょう。
25位・23牌
24位・24牌
(うちロン牌1・ツモ牌0)
19位・26牌
(うちロン牌2・ツモ牌1)
(うちロン牌3・ツモ牌0)
(うちロン牌2・ツモ牌0)
(うちロン牌3・ツモ牌0)
(うちロン牌1・ツモ牌1)
18位・28牌
(うちロン牌0・ツモ牌1)
17位・29牌
(うちロン牌1・ツモ牌1)
ここまで20牌台、続々と中張牌がランクイン。
それでもやはり2・8が多い中、ソーズは早くもや、キー牌とされる3・7から
が登場しました。
16位・30牌
(うちロン牌4・ツモ牌1)
12位・32牌
(うちロン牌2・ツモ牌0)
(うちロン牌2・ツモ牌0)
(うちロン牌0・ツモ牌1)
(うちロン牌0・ツモ牌2)
10位・33牌
(うちロン牌0・ツモ牌1)
(うちロン牌2・ツモ牌1)
意外にも3・7が続々とランクイン。
それらを差し置いてランキング一桁となったのは・・・
9位・34牌
(うちロン牌2・ツモ牌1)
8位・36牌
(うちロン牌2・ツモ牌0)
7位・37牌
(うちロン牌1・ツモ牌0)
6位・39牌
(うちロン牌3・ツモ牌0)
5位・44牌
(うちロン牌2・ツモ牌1)
4位・45牌
(うちロン牌0・ツモ牌1)
2位・48牌
(うちロン牌2・ツモ牌1)
(うちロン牌3・ツモ牌2)
1位・52牌
(うちロン牌2・ツモ牌2)
へー、か。
トップ6の中にもありますから、アカギは4を最も重視し、軸として残していたのですね。
3・7が圧倒的とばかり思っていたので不思議だ。
そのどちらとも面子を構成できる5も多いと予想していましたが、全くの見当違いでした。に至っては24位ですからね・・・。
個人的には、意外な傾向が見える結果となりました。
4位に入ったは、役牌としてダントツの11回和了られている影響が大きそうです。
ちなみに合計ではマンズが312牌、ピンズが256牌、ソーズが248牌、字牌が155牌。
トップ5にも3牌入っていますし、明らかにマンズの比率が高い結果に。
そして、待ち牌となっていたのはと
の5回が最多。とはいえ、これは大きな偏りなく全体的に散らばっていますね。
アカギの傾向を計りたいのですが、主にマンズ、特に4を中心とした345の並びを想定すべき・・・という位しか無いな。
しかも待ちは幅広く、手役もオーソドックス。それでいて心理面で追い込むので、相手としては掴みどころがないまま、いつの間にかペースを握られるという印象になるのかな。
将棋の羽生さんがこれといった得意戦法を持たず、相手に臨機応変に合わせて勝ち続けているように・・・アカギの闘牌にも相手の進行に合わせられるように得意役を持たず、待ちについても傾向が無いことが強みなのかもしれません。
初期のチャンタ戦法は除きますが、やはり手牌の可能性を制限するような固定観念を嫌っているのでしょうね。
もしも・・・また誰得なデータについて、リクエスト等があればコメントをお願いします。