賭博堕天録カイジ ワンポーカー編・第211話『営為』感想 ~何故なら・・・二等辺三角形だから!~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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今週のヤンマガ、不定期掲載の呑村くんが私の地元山形の特集回でした。

お麩、玉こん、青菜漬け、米沢牛、ずんだ、そして鯉の甘煮。どれも間違いなく名物なので、丁寧に取り上げてもらい嬉しいな。

玉こんにゃくは普段からよく食べていたので、山形だけの郷土料理だと知った時は軽く衝撃を受けたな・・・。


他に山形で有名な料理と言えば、芋煮は今や全国的にも有名となりましたが、個人的にはむきそばやどんがら汁、孟宗汁、あとは「山形のだし」も好き。特にだしは山形県民であれば誰もが知る有名なCMがありますし、あれは一度ハマると抜け出せない。冷やしラーメンやひっぱりうどんも、私はまだ食べたことが無いですが人気です。

山形は海の幸は江戸時代から酒田湊が有名ですし、山菜類も豊富、肉も米沢牛・山形牛・三元豚の平田牧場があります。米ははえぬき・つや姫、麺類はラーメンが全国消費量1位ですし、うどん蕎麦のお店も多いです。フルーツは言わずもがな東根のサクランボを筆頭に庄内のメロン、尾花沢のスイカ、ラフランスも有名ですね。各方面でかなり充実していますから、食に関しては基本外れはないと思います。食は。


○=提出カード
カイジ/和也 LIFE(2・10) 1ライフ=2億円
1回戦
D・D U・U
2○・4 A○・A 1勝/0勝 LIFE(3・9)
Bet1→コール
2回戦
D・D U・D
2・4○ A・3○ 2勝/0勝 LIFE(4・8)
Bet1→コール
3回戦
U・D U・D
Q・2○ A○・6 3勝/0勝 LIFE(5・7)
Bet1→コール
4回戦
U・D U・D
Q・6○ 9○・6 4勝/0勝 LIFE(6・6)
Bet1→カイジBet2→和也ドロップ
5回戦
U・U D・D
K・Q○ 6○・3 5勝/0勝 LIFE(7・5)
Bet1→カイジBet2→和也ドロップ
6回戦
U・D D・D
K・6○ 3○・3 5勝/1勝 LIFE(5・7)
Bet1→カイジBet2→和也Bet3→カイジドロップ
7回戦
U・D U・D
K○・7 9・3○ 6勝/1勝 LIFE(6・6)
Bet1→コール
8回戦
D・D U・D
7○・5 9・3○ 6勝/2勝 LIFE(5・7)
Bet1→和也Bet2→カイジドロップ
9回戦
D・D U・U
5・4○ J・9○ 6勝/3勝 LIFE(4・8)
Bet1→コール
10回戦
D・D U・U
7・5○ Q・J○ 6勝/4勝 LIFE(3・9)
Bet1→コール
11回戦
U・D U・U
K・7○ Q○・A 6勝/5勝 LIFE(2・10)
Bet1→コール
12回戦
U・U U・U
KK○ A○・A 6勝/6勝 LIFE(0・12)
Bet1→カイジコール→和也Bet2→カイジコール
~~~赤ライフ登場・生死を賭けた闘いへ~~~
13回戦 LIFE(1・12)
U・D U・D
K○2 A○・6 6勝/7勝 LIFE(0・12+1
Bet1(カイジ)→自動的にコール
~~~チャンマリの赤ライフ2つを追加~~~
14回戦 LIFE(212+1
U・D D・D
82○ 7・6○ 7勝/7勝 LIFE(3・12)
Bet1()→カイジBet2→和也ドロップ
15回戦
U・D U・D
87○ J7○ 7勝/1分/7勝 LIFE(3・12)
Bet1()→コール
16回戦
U・U U・D
J○・8 J○・4 7勝/2分/7勝 LIFE(3・12)
Bet1()→コール
17回戦
U・U D・D
Q・8○ 5・4○ 8勝/2分/7勝 LIFE(1+3・11)
Bet1()→コール
18回戦
U・U D・D
Q○・9or8 5・3○ 9勝/2分/7勝 LIFE(2+3・10)
Bet1→コール
19回戦
U・U U・D
9○・9or8 Q・5○ 10勝/2分/7勝 LIFE(3+3・9)
Bet1→コール
20回戦
U・U U・U
9・8○ Q○・9 11勝/2分/7勝 LIFE(5+3・7)
Bet1→カイジBet2→和也コール→カイジBet4(3+1)→和也ドロップ

21回戦

U・U U・U
K○・9 Q○・9 12勝/2分/7勝 LIFE(6+3・6)

Bet1→カイジBet2→和也ドロップ

22回戦

U・U U・U
J○・9 9○・? 13勝/2分/7勝 LIFE(7+3・5)

Bet1→カイジBet2→和也ドロップ

~~~チャンマリ後退・正真正銘1vs1へ~~~

23回戦

U・D U・D
9○・3 ?○・?

Bet1→カイジコール→和也Bet2→カイジコール→和也Bet3→


前回、和也の強気のレイズによって10以上のカードが提出されている可能性がチラついたカイジ。決定打を見出せずにいましたが、コールボタンの確認というアプローチにより、和也への違和感の糸口を掴みました。

なぜなら和也は即レイズには行かず、一度コールに向かうべき。

もしもカイジの提出がDOWNカードであれば、和也にUPカードがある状況で連勝中にも関わらず危険を冒すはずはありません。そのままオープンとなっていたでしょう。

また、その際カイジがコールを嫌いボタンから手を離したなら、それはレイズを掛けてより大勝を狙うという証。提出はほぼUPカードと断定できます。


ほぼ確実に提出カードがUPかどうかを見破れた、この情報をなぜ和也は受け取ろうとしなかったのか。

負けが込んでいるため、気が動転してうっかりしていたのか?

あるいは・・・↓
→レイズにいったのか?


着々と推察を進めるカイジですが、辿り着いたのはその違和感まで。何か和也に不都合があったとしても、その内容までは推し量れません。


ここ数戦、和也は意味深な挙動が目立ちます。その精神状態の推移について、全てに整合するような背景を導こうとするカイジ。

21回戦開始時、20回戦での痛恨のドロップ負けの影響か、和也は露骨にやる気を失ったように見えました。そのせいなのか、21・22回戦は無気力なドロップ。

しかし、この23回戦はチャンマリを後退させると、途端にやる気が回復。反射的な左手出し、そしてコールを無視した先制レイズ、さらに・・・↓
あれ・・・いきなり数学になった。パッとこんな図形が浮かぶなんて・・・カイジが地味に凄い。

どうでもいいですが、この問題、本当にこの補助線で正解が導けるか・・・?最低でもDが線分BCの中点であると示されていなければ、△BDEが正三角形であることも、△ADEが二等辺三角形であることも確定されないので解答不能なのでは・・・。まあ本編には関係のない単なる例示ですし、私は数学が得意なわけでもないので思い違いかもしれませんけど。


直接ではなくとも、僅かな違和感から正解ににじり寄ろうとする営為。何本かの仮想の線によって、真実が紡ぎ出されるはず・・・。

しかし、考察すれば必ず真実に辿り着くというのはそもそも思い込み、そうなってほしいという勝手な自分の都合なのではないか、とカイジは悩みます。


とはいえ、カイジはこれまで悩み続ける事、営為を積み重ねることによって修羅場をくぐってきました。

→どっちだ・・・?

今・・・オレにあるこの思いは

迷いか・・・? 気付きか・・・?


何だかこの船井の画に違和感があるな・・・と思ったら、当時よりほうれい線がくっきり描かれているのですね。ちょっと老けて見えてしまった。


和也のコール回避は、決定的な戦略を抱えているがゆえの故意的なものだったのか、それともカイジが穿ちすぎているだけなのか。

勝利欲や大敗への怯え、そういった心の叫びによって遮られる中で、カイジは心の奥底で訴えるか細い声に必死に耳を傾けようとします。

果たして直感はどちらをさし示しているのか・・・?
煩悶の末、カイジが導いた答えは後退。

これがドロップを意味するなら、カイジは和也の不穏な行動を策略と読み、9不敗論を取り下げたことになりますね。確かに、和也がコールを選択しなかった事が明確に理にそぐわないと分かった以上、当初の予定のまま突き進むのはリスキー。

仮に結果が気の迷いや読み違いであったとしても、その危険性に気付いた以上は引下がるべきと言えますね。

とはいえ、まだカイジはドロップすると確定したわけではありません。推察も和也の真意まであと一歩のところに迫っている事は間違いないので、何かもう一つ、コールボタン以外の違和感に気付ければ、一気に霧が晴れそうな気配はする。


正念場を迎えていますが、次回は休載。

全ての違和感が氷解する、カタルシスを味わうその時が待ち遠しいな。