竹書房の読者懸賞における当選者水増し問題 | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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※今回は感想や小ネタではありません。やや気分を害する内容かもしれませんが・・・、それでも宜しければどうぞ。


Yahooニュースより。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00000118-jij-soci

何というか・・・、知ってた。

以前秋田書店でも同様の水増し問題が発覚しましたが、その際にも竹書房は疑いの目を向けられていました。今回公表された雑誌名に近代麻雀は載っていませんが、過去の疑わしい企画から長年噂されていたので黒で確定でしょう。むしろ今回公表された雑誌よりもその声は大きかったので、残念ですが99%同罪のはずです。

折角なので少し検証します。


アカギが絡んだプレゼント企画だけでも、近年の近麻の懸賞には5年前のファイル&ペン先(!)プレゼント 、4年前のアカギトランププレゼント、夏のざわ・・・ざわ・・・フェア 、3年前のアカギ連載20周年記念フェア 、2年前のノベルティグッズプレゼント金の原画プレゼント があります。


この中で5年前のファイル、2年前の金の原画プレゼントの2つは当選者が名乗り出ているので、全くの詐欺ではなかったのでしょう。(とはいえファイルに関しては1000名当選にも関わらずたった1名の当選報告なので、水増しの可能性はあります)


しかし、その他の企画については当時のブログやtwitterで当選を公表した方は0。しかも、そのどの景品についてもヤフオク等のオークションサイトに上がる事はありませんでした。

全ての景品数は合わせると実に2000に迫るのですが、それで当選者はおろか景品自体の情報も皆無というのは不自然ですよね。

トランプについては当時、疑念から抗議の声が上がったようです。私も応募のためにアカギとワシズを10冊ずつ購入した方を知っているのでとても許せません。


そして、最も酷いのが20周年記念フェアです。合計1410名と謳っておきながら、確認された当選者はやはり0。福本先生の誕生日会に参加するほどのマニアの方ですら当選を聞いたことすらなかったそうです。当然私も外れました。

しかもこの企画、応募するにはアカギ26巻、ワシズ7巻、HERO4巻、アカギキャラブックの4冊のうち3冊分の応募券が必要というかなり厳し目の条件でした。そもそも応募者の母数が少なかったであろうこの企画、twitter、facebook、ブログ、オークションの全てで当選公表者の皆無というのはあり得ないと断言してもいいでしょう。

タンブラーはともかく、費用のかかる10名限定のアカギフィギュアについてはそもそも用意していたとも思えません。


また、こちらは違う意味で極悪なのですが、夏のざわ・・・ざわ・・・フェアに関しては景品であるアカギシャツ、アカギマフラーが後に通販で発売されています。応募せずとも待てば普通に買える物を、わざわざその販売前に懸賞に出す・・・これは悪質な販促商法以外の何物でもありません。

ノベルティグッズに至っては応募の時点で既に通販に売られていたものが大半でしたから、こちらは単なる在庫処分です。


分かっていた事とはいえ、いざ振り返ると竹書房の腹黒さに嫌気が差します・・・。先日の応募者全員プレゼント企画であるアカギ・鷲巣カバーも、今回の不祥事が発覚する前にギリギリで反証を示すために足掻いたような印象を受けます。カバーは原価が低いから、全員プレゼントでも大した負担にならないしね・・・。

まあ読者としては貰えるならそれで良いのですけれど、あまりに露骨なタイミングですよね。


近年出版業界が低迷している事は確かですし、竹書房は決して大きな出版社ではないので多少なりとも経営危機なのも分かります。

ただ、これはアカギ29巻の表紙詐欺にも現れていることですが、利益確保が優先されるのは仕方ないとはいえ限度がありますよ。読者を欺いて、失望させてまで儲けることは・・・普通プロの編集ならプライドに反します。それでも何度も何度もまかり通っている以上、姿勢を根本から正す必要があるように思います。


発覚してから真摯に取り組むのでは遅いと思います。今一度、読者第一という原点に返ってほしいですね。何を言っても私は近麻を買い続けますし、竹書房を応援しているのですから。