悲しみを乗り越えて一生懸命に生きる! | 自分らしく生きるヒント ~My Life My Style~

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保育士として7年就業。その後、教育サービス企業で教室運営指導や教務・研修を担当。現在は研修業務は休業。外資企業にて通訳兼アシスタント。
プライベートでは、古典芸能(歌舞伎・文楽・落語・講談など)鑑賞に殆どの時間を費やす。

皆さま、お久しぶりです。

 

世の中がコロナウィルスの感染拡大に関するニュースに人々の生活がかき乱されている中、私の人生にも

大きなできごとがありました。

 

プロフィールにも書かせていただいておりますが、

私は一時期、カナダの日本語学校で教師をしておりました。そのカナダ在住中、空いている時間に現地のプリスクールボランティアをしていたのですが、そのプリスクールに日本人の先生がおりました。

 

カナダのあるプリスクール

 

A先生。カナダに来る前は日本で保育士をされていたこと、同じ年であること、保育観が似ていることもあり、とても気が合い、カナダにいる間、とてもお世話になったのでした。


私が帰国してからもSNSでつながったり、A先生が日本に帰省したり、私がカナダに行った時に会って食事をしたり、遊びに行ったりと20年以上交流を続けていました。

 

北米の子どもたちに人気という『Skippyjon Jones』シリーズ

 

私がカナダの保育事情を学びたく、A先生に情報をいただき、いくつかのプリスクール、特にレッジョ・エミリアやモンテッソーリ教育取り入れているスクールを見学させていただいたり、先生方とお話しさせていただいたりしたものでした。

 

レッジョ・エミリア教育を取り入れたプリスクール

 

今、私が研修やセミナーで参考としてカナダの教育事情をお伝えできるのも、A先生の情報があって実現できているのです。

 

その大切な友であり、保育士としては同士であるA先生が先月の半ば、バレンタインデーの前日、天へと旅立ってしまいました。

 

その知らせは、A先生のご主人が辛いお気持ちを押し殺してSNSを通して、伝えられました。

あまりに予期しないできごとに初めは、(彼は、何を言っているのだろう?)と状況が理解できず、ただただ呆然としてしまいました。

 

詳細は伏せますが、A先生はご自身の余命を覚悟をしての闘病生活を送られていたようでした。そこには、A先生の愛に溢れた思いがあり、行動があったのです。

A先生の極身近な方だけが先生の思いを汲んで、皆が悲しくなり過ぎないようにと少しずつ伝えられたのです。

 

その日から数週間、A先生と昨秋までやりとりしていたメッセンジャー、一昨年、A先生が帰省した時に一緒に撮った写真、SNSのコメント・・・などを見返しては、夢であってほしい・・・と心が壊れてしまいそうでした。

 

この週末、カナダでは「A(先生)の人生を祝福するパーティ」(タイトルは英語)というパーティが催されます。

一番、悲しい思いをされているだろうA先生のご主人が企画したパーティです。

何てすてきなタイトルでしょう!

日本では、‟お別れ会”や‟偲ぶ会”などと名づけられそうな集まりですが、自分の人生を精一杯生きたA先生を祝福しよう・・・

この企画を聞いた時に、

泣いてる場合じゃない!一生懸命、生きねば!と思いました。

 

A先生からもらったたくさんのカナダの保育事情や写真をこれからの研修やセミナーでも参考資料として使っていきながら、保育士の皆さま、保育に関わる皆さまのお手伝いをしていきたいと思いました。

 

ありがとうA先生!