アメリカの空港で | 自分らしく生きるヒント ~My Life My Style~

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保育士として7年就業。その後、教育サービス企業で教室運営指導や教務・研修を担当。現在は研修業務は休業。外資企業にて通訳兼アシスタント。
プライベートでは、古典芸能(歌舞伎・文楽・落語・講談など)鑑賞に殆どの時間を費やす。

昨日(6/18)より、プライベートでアメリカに来ています。


場所は東海岸、少し南の・・・ノースカロライナ州です。


ここノースカロライナは、日本からはあまり観光で行く人もすくないですが、

デューク大学やノースカロライナ大学などランクの大学も多いですし、

理系企業も多いので、医学やIT、機械系の分野の大学を目指したり、

企業で働いているビジネスマンは日本からの滞在者もたくさんいます。


アメリカの学校は、ほぼ2014-2015年度が終わり(中には、まだもう少し授業が残っている学校もあるようですが・・・)、卒業式が終了したり、サマーブレイク(夏休み)に入ろうとしている幼稚園や学校が多いようです。


成田空港では、まだまだ子ども(乳幼児~高校生くらいまで)を見かけませんでしたが、

乗り継ぎのシカゴの空港では、多くの子ども連れの家族が飛行機で各地へ向かおうとしていて、

大変賑やかでした。


その家族模様を見ていて、人種もさることながら、様々な家族のスタイルを見ることができます。


例えば、


・両親は白人系だけれども、子どもは中国系。たぶん、養子なのでしょう。しかし、その様子を不思議そうに見る人もいません。同じく搭乗口で待っている同い年くらいの子と遊んでいました。


・両親のうち、父親がいわゆる小人症と見られ、二人の子どものうち一人が、その遺伝子を持って生まれてきたようで、その子も同じように少し背が小さめでした。


母親は赤ちゃんを抱っこしているため、その女の子(3,4歳くらい?)も自分の荷物(キャリーバッグ)を持ち、堂々と家族の先頭に立って、搭乗していました。

その家族のサポートとして、各ポジションの空港スタッフと航空会社が、父親の電子車椅子では搭乗時に危険なので、別の車椅子を準備し、電子車椅子は別途、係員が運ぶよう、うまく連携をとって対応していました。


・インド系の3人姉妹を連れた母親。搭乗ゲートで待っている際、多くの人が待っており、シニアのグループや夫婦、ハンディキャップをもった方、赤ちゃん連れの母などもいたこともあり、子どもたちに端の方で床に座らせて、遊ばせていました。


日本であれば、「床に座らせるなんて・・」という見方をするかもしれません。 また、「椅子を増やせ」などと言い出す方もいるかもしれません。しかし、その母親は、「椅子を必要とする人」に座ってもらうということを子どもたちに教えたかったのだと思います。


などなど・・・。


そして、子どもたちも何の違和感もなく接していましたし、むしろ「当たり前」な感じです。

様々な家族形態の中にあっても、比べたりすることがなく、「その子のままで」「その人のままで」皆が対応するからでしょうか?


(もちろん、アメリカは今でも人種に対する偏見や差別的な見方をしている時があることも否めません。しかし、世代ごとに変えていこうという姿勢はあります。人種については論点が変わってしまうので、ここでは省かせていただきます)


日本も年々変わってきていると思いますが、まだまだ「前提」を変えていかなければ、家族のあり方や、外見的な違いに違和感を感じ、「自分と違う」という偏見を変えることが難しいところがあると思いました。

そして、日本を離れてみて、これからの日本の教育に必要なことを考えていきたいと思います。


約3週間の滞在ですが、気づきがあったら、書かせていただきますね。