とはいえイキナリ告白は厳しいので、話題をそっち方面に振ってみる。
「久美子ちゃんて彼氏とかいるの?」
「いたらfairyさんと映画なんて行かないですよ」
知ってはいたけど一応再確認。
「それに…彼氏は当分作るつもりないんで」
ガーン!!!!!!!!!!
いきなり出鼻をくじかれた。
「な、なんで?」
「付き合っても長く続いた事がないんです。だから、ちょっと懲りたというか」
「勿体無いね、モテそうなのに」
「そんなこと」
「男子学生が放っとかないでしょ」
「何回か告られたことは」
「やっぱり」
「でも…結局全部断っちゃいました。」
「そっか・・・」
「私、結構メンドクサイ女みたいで」
「え?」
「確かに寂しがり屋のくせに個人主義というか、相手に依存しないし、ちょっと分りづらい性格だけど」
「そんなこと」
「fairyさんにはまだ地を出してないから」
「・・・」
「それに実家の手伝いがあるから休日もあまり会えないし、相手にそれが許せないらしくて、いつもフラれちゃうんです。」
「ヒドイね」
「しょうがないですよ。だから恋愛に臆病になっちゃって…こんな風に男の人と映画見るの久しぶりなんです。」
「俺は大丈夫なの?」
「fairyさんは私のこと妹みたいにしか思ってないでしょ」
「いや、そんな」
「良いんですよ、分かってるから…」
「…」
こんな話を聞いた後なので結局告白も出来ず。
その後はあまり深い話は出来なかった。
ただでさえ年齢のハードルがあるので一歩踏み出す勇気が無かった。
ただこのまま帰っては男が廃る。
取りあえず夕飯に誘ってみる。
「あのさ、もんじゃ焼きって嫌い?」
「あ、食べた事ないかも」
「ここ月島の近くなんで、せっかくだから食べて帰らない?」
「すいません、今日は早く帰らないと行けなくて」
「あ、そう・・・」
「又、今度誘ってください」
結局夕飯も断られたので、おとなしく帰ることに。
途中何度も告白しようと頑張りましたが、中々切り出せずとうとう最寄り駅に着いてしまった。
「送っていこうか」
「ここで大丈夫です」
「そっか、今日はどうもありがとう」
「こちらこそ、ありがとございました」
立ち去ろうとした彼女を思い切って呼び止めた。
「久美子ちゃん」
振り返る久美子
「また、誘っても良い?」
「もちろん」
久美子ニコって笑い、そのまま振り返って歩いていってしまった。
俺にはこれが精一杯だった。
応援していただいた皆さん申し訳ありません。
ただ、ここで終わるつもりはありません。
今度は食事にでも誘って、なんとか思いの丈をぶつけたいと思う。
今後とも応援よろしくお願いします。