高雄環状軽軌…台湾のライトレールに乗ってきた | ちょっとそこまで☆増刊号

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週末のプレシジョンスポーツ&ドマーネ4.5親父★fairleader

1橋の上から

2015年年末の台湾高雄で、絶賛建設&試運転中の高雄環状軽軌に乗ってきた。

私は鉄ちゃんではないが、子供のころから普通に乗り物は大好きで、特に新しいものはワクワクする。高雄環状軽軌、ライトレールLRT、夏に高雄に行ったときはまだ乗れなかった。と言うかサイクリングロードが工事中になっていたことでLRTのことを知ったぐらいだから、堂々たる非鉄ちゃんである。

その後、一部開通にともなって申込制の試乗が始まった。申し込みフォームには日本語ページなどないので少々面倒だったが、それでもせっかくだからがんばって乗るつもりをしていた。それが訪台直前になって高雄軽軌のサイトを見たら、申込み不要になっていた。

これはラッキー、ということで、今回の記事は2015年12月27日の試乗のものだ。C1籬仔內站とC4凱旋中華站の間を折り返し運転している。途中どの駅からも乗り降り自由。路線図はこちら

運行状況は建設の進捗で変わっていくので、乗ろうと思う方は上記サイトで事前にチェックされたし。

2月台踏切

MRT紅線の凱旋駅で降りる。申込制の期間は、ここからシャトルバスが凱旋×一心路の始発C1籬仔內站まで出ていた。改札で、ライトレールの駅はどの出口から出るのかと英語で聞いてみたが通じず、ここはMRTの駅だと言われてしまった。

仕方なく1番出口から地上に上がってキョロキョロしていると、ドリームモールのシャトルバスはこっちだ!とおっちゃんが招く。いや、そっちじゃないんでと呟きながら見回すと、道を渡った所に低く小綺麗な月台(プラットフォーム)がある。

3月台

広い道路の中洲風の駅には、屋根はあるが改札や駅舎のような構造はなく、ゲートや看板など結界をアピールするものもない。係員が立っている風でもなく、人がザワザワ並んでいるわけでもないので、入っていいんですよね、これ?という感じで歩道から続きでそのまま低い月台に上がる。今どきの設計なので階段でなくスロープになっているが、公称35cmなので歩道の段差よりは高い程度。階段にしても2段だ。

4LRT先頭車

先頭車両。グリーンの塗装がお洒落。スペインの鉄道車両メーカー、CAF社のロゴがある。

5LRTキャラ

高雄軽軌の萌えキャラとゆるキャラ。MRTの方も別の萌えキャラがいる。「カードは車内かホームかどっちかでタッチしてね」「乗るときはボタン押してね」

6ドア

ドアの開閉は手動。自分でボタンを押して開閉する。自動で開くと思って立っていると乗り損なう(笑)
発車するときは開いているドアも自動で閉まる。日本だと寒冷地や乗降の少ない路線で採用されている。台湾だと冷気を逃がさない効果が大きそうだ。

オレンジ色の非常用窓割りハンマーがあった。脱出するときに強化ガラスはこれがないと叩き割ることができない。私は車にも常備している。

7カード読取機

ホームには券売機およびカード読取機が控えめにある。ここでタッチし忘れても車内にある読取機にタッチすれば良い。試しにI-passカードをタッチすると、認識はするが試運転中は無料だった。このシステムだと料金は距離にかかわらず一律なのだろう。

8車内

思ったより広い車内。音も静かだし乗り心地はとてもいい。もっとも私が知っているのは、昭和の時代の路面電車とかチンチン電車とか呼ばれるもの。阪神国道電車、名古屋市電、長崎の市電くらいで、最新のライトレールと比べるのも無理がある。

9連結部

連結部の蛇腹と、床の円形の切り欠き。試運転区間が直線なので、動きはわずか。

10連結部2

カード読取機は、車両の真ん中、つかまり棒についている。

11運転席3

運転席。あとから置いた扇風機と水のペットボトルが暑い台湾らしくていい。

道路との交差は、特に踏切のようなものはなく、係員が立って交通整理している。営業運転のときもこんな感じでいくのだろうか。

12運転席4

試運転中なので、運転手の他に2人も乗っている。

13運転席

日よけの紗が本格的なのが台湾らしい。

14運転席2

バックミラーのような縦配置のバックモニター。

15対行

対向車とすれ違い。それにしても軌道に植えられた芝生がきれい。電車の軌道が緑道というのはとても新鮮だ。コンクリートや砂利にくらべて、実に目にも優しい眺めだ。

16車両ルーフ

車両屋根の構造物はバッテリー類だろうか。低床なのでいろいろ屋根に上がっているのだろう。

16.5駅舎内架線

無架線のバッテリー駆動。駅に停車したときにパンタグラフが上がって急速充電する。駅間隔が短いのも有利なんだろう。

17駅と自転車橋

駅の上の構造物は自転車橋。サイクリングロードの一部だ。愛想のない歩道橋ではなく、美しくデザインされている。

18自転車橋

鉄馬環道の道標が。もちろん人も渡れる。

19緑化軌道

軌道は芝生が植えられ無架線なので、非常にすっきりした新鮮な眺めだ。車両がいなければ、遠くからは軌道があるようには見えない。並木などあると、余計に美しい。

捷運サイトの最新消息によると、2月初旬には、海沿いの成功路まで工事が進んでいる。「成功路上 軽軌現身」という見出しで紹介されている。元々廃線利用のサイクリングロードがあったところなので、そちらの再登場も楽しみだ。

20PM2.5

ところで、写真ではこの日の空はきれいに青いのだが、大陸からのPM2.5がえらいことになっていた。赤を通り越して紫色だ。午前中はマスクをしていたが、暑いところでマスクは難儀だ。
iPhoneアプリは台湾好空気。「台湾 PM2.5」で検索するといろいろヒットする。

21美麗島駅前食堂

おまけは、MRT美麗島駅1番出口前の食堂。

22肉燥飯と香茹鶏湯

香茹鶏湯と肉燥飯。これで75元、250円しない。ちょっと食べていくか、という気軽さが台湾小吃。次回訪台は3月の予定。お楽しみに。


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