この一ヶ月半ほど、毎日フクロウさんと遊んでいるブログを書いていたわけですが、裏でやっていたことが今日一つの結論に達したので【金魚のウイルス性疾病】に関するお知らせを致します。
フクフクちゃんがやってきた少し後ぐらいのこと。
【白点みたいな治癒不能な死病】が、問屋や市場経由で出現し始めました。
どう見ても白点のようなそれは
・落とせず
・何度でも再発し
・呼吸苦の鼻上げの末に全身を糜爛させ、衰弱の果て
斃死に至ります。
どう考えても白点ではなく、ウイルス性疾病の病態です。
何であれウイルスとなれば、解決策は自家ワクチン法以外ありません。
ウイルスには
・RNAウイルス(コロナやインフル、魚ではコイ春ウイルス血症)一本鎖
・DNAウイルス(ヘルペスウイルスなど)二本鎖
の2種類があります。
自家ワクチンが激甚迅速に著効するのは、RNAウイルス性疾病の方で、投与後6時間もあれば殆ど完治状態まで持っていけます。
また、全くの自家ワクチンである必要もほぼなく、同じ種類の疾病であればワクチンはシェアできます。
一方で、DNAウイルスの場合。
自家ワクチンは著効しますが、早くて全治一週間から10日程度。
RNAウイルスと異なり、宿主の遺伝情報が半分組み込まれていますから、A地点とB地点のウイルスは同じキンギョヘルペスでも決定的に遺伝子情報が異なります。やらないよりマシ程度の効果は出るかもしれませんが、原則的に自家ワクチンのシェアができません。
結論として申し上げると、
巷で密かに猖獗する【白点ぽい何かの死病】は、おそらくDNAウイルス、キンギョヘルペスそのものか、それに類する何か、です。
生産者様輸入業者様方が恐れ慄く、RNAウイルスのコイ春ウイルス血症ではありませんので、安心してPCR検査を受けていいと思われます。
が、対応する方としては、RNAなら良かったのに!と。本心思います。
ヘルペスは、自家ワクチンが著効します。
少なくとも、死ぬのは即日止まります。
完全回復には少々時間がかかります。
そして、肝心の自家ワクチンは、病気を出した飼育者様生産者様販売店様各々で、斃死魚を使って自作していただく他、無いのです。
薬事法違反になるので、私どもが代行して報酬をいただくことはできません。
ここからは自家ワクチンに関する一般論です。
1)斃死魚が出たら、冷凍保管をします。
2)最もウイルスが濃い場所をミキサー等で凍結粉砕するのが定石ですが、よくわからなければまるごと使うべきです。
3)不活化処理には様々な方法がありますが、ホルムアルデヒド等は不活化後に毒性回避の為分離しなければなりません。
分離不要な方法を選択されると良いです。
私達は高pHのストラジで不活化しています。
要は冷凍した斃死魚にストラジを注いでミキサーで金魚スムージーを作る要領です。
4)溶液は静かに冷蔵庫で安置すれば上澄み液が取れます。
5)上澄み液を凍結することで、更に確実に不活化できます。
お急ぎの方はドライアイスに上澄み液を垂らすと待たずに使えます。
6)ワクチンは金魚の場合、飼育水に混ぜることでメラノマクロファージセンターが働くので、均一に行き渡らせることが可能です。
10ミリリットル/50リットル前後:一回投与分程度水槽に添加して、12時間毎に合計5-6回追加すれば十分です。
基本的にヘルペスウイルスであれば、自家ワクチンさえ用意できたら恐れる必要はありません。
一番怖いのは、愛魚の死骸にストラジを注いで凍結粉砕する手順で、食事が喉を通らなくなります。吐く方もいらっしゃるかもしれません。
とにかく斃死魚を冷凍保存からしか始まらないので、白点っぽい何かでお困りの方は、斃死魚を絶対に捨てず冷凍して、それからお尋ね下さい。
追記:発症〜ワクチン投与〜回復の記録は後ほどブログにアップします。
明確に回復しつつある状態ですが、なにせ糜爛痕がまだ残っているので完治とは言い難いです。![]()
こういうところがDNAウイルスの嫌なところで、RNAなら楽だった点でもあります。









