遅ればせながら、

平成30年大阪府北部地震被災者の皆様

平成30年西日本豪雨の被災者の皆様

平成30年台風21号被害に遭われた皆様

平成30年北海道胆振東部地震並びに北海道大停電の被害に遭われた皆様に

心よりお見舞いを申し上げます。

現地のお客様で、何かお困りの方がいらっしゃいましたら、私どもで出来る限りではありますが、力添えをさせていただきます。

どうかご遠慮なくお申し付けください。

 

今回、災害時における観賞魚飼育としてまとめてみたいと思いますが、

このような非常時に魚どころではないと思われる方も多くいらっしゃると存じます。

しかし、復旧は必ず進みますし、日常は望むと望まざるとに関わらず、日々の暮らしとして降りかかります。

それは私どもも7年前に痛感させられたものであり、受けた痛手によっては、早すぎる復旧や被災者のケアを蔑ろにする世情が、或る種の空虚な思いや無念さをもたらしてしまうものでもあります。

そんな時、心の復旧を助けてくれるものは、やはり趣味であり、好きなことを考える事で精神的な安定はより早く取り戻せるかと存じます。

 

地震・豪雨(台風)・噴火の3つに分けて、「その時」までに何を準備しておくべきなのか、「その時」どうすれば後々始末が容易なのかをまとめてみました。

抜けているところも所々あるかと存じますが、ご一読いただければ幸いです。

 

【日常的に準備しておくべきもの】

 ・ガムテープ(布)、クラフト(紙)は不可

 ・輪ゴム一掴み程度

 ・ヤシガラ活性炭を負担にならない程度に大量に

 ・酸素石(1ヵ月タイプと1日タイプがあるので、1ヵ月タイプを選んでください)

  個数は水槽本数×3 あれば理想的です。

 ・濾過装置が密封格納できる程度の漏れないビニール袋

 ・小型~60㎝規格水槽の場合:70ℓの透明ゴミ袋

  それ以上のサイズの水槽の場合:水槽の開口部全体を覆うことが出来るブルーシートもしくはビニールシート

 ・新聞紙やよしず等、水槽全体を遮光できるもの。

 ・可能であれば120サイズ程度の段ボール数箱

 ・可能であれば上部濾過用のウールマット

これらをひとまとめにして、上から物が崩れてきて下に埋まらないような場所に保管します。

日頃忘れてしまうぐらいでちょうど良いです。

 

種類を問わず、大規模な災害時には先ず「停電」が発生します。

送電が停止すると、電気に依存した飼育設備が壊滅的なダメージを被るのは言うまでもありませんが、

日ごろの備えで「ある程度」までならば被害は緩和できます。

 

送電が停止し、復旧の見通しがつかない場合、

【溶存酸素量は水面の面積のみに比例する】法則を活用した水槽に切り替えます。

即ち、水深を浅くすれば水中の溶存酸素量は「増加」するので、水位を落とす判断となります。

水位を落とした水槽には活性炭を洗浄しないで放り込んでください。

日光を避け、新聞紙やよしず等で遮光をし(可能であれば壁面も)、魚の活性を低下させます。

気休めに酸素石を投入しても良いでしょう。

餌は2週間程度までならば、切る方向でお考えください。

 

ここで、準備しておくべきものの中の70ℓゴミ袋が活躍します。

送電が停止したということは、水道管にも何らかの異常が出るケースが多く、多くの場合で水質は悪化します。

復旧後の水道水は、人間が飲むことすら躊躇うような品質のものが多く、況や観賞魚が耐えられるものではありません。

程度にもよりますが、暫くは使い物にならないのが断水後の水道水です。

従来使った飼育水を水位落としの為に捨ててしまうことは避けてください。

排水した飼育水には、活性炭(10リットルあたり1個程度)と酸素石を投入し、輪ゴムできつく口を縛って密封しておきます。

停電や断水、水道水の悪化が長期間に及んだ場合、この水は水槽に戻せる水としてお考え下さい。

この作業は、水質が悪化しきる前に実行してください。

 

水位を落とした水槽には、置物になった濾過装置がつきものです。

これをこのまま放置すると、腐敗源になり、著しい水質の悪化を招きます。

よって、水槽から外して、水を含んだままで構わないのでビニール袋に密封しておきます。

気休め程度ですが、この時にビニールの水溜まりに酸素石を投入しておくと、若干長持ちすることは期待できます。

 

ここまでが共通作業となります。

 

1)地震の場合

 ・設置場所の変更

 震度4以上の揺れで、8分目程度まで水が入った水槽であれば、水は大体の状況でこぼれます。

 一番最初の揺れで割れずに持ちこたえることができたならば、設置場所を見直さなければなりません。

 どうしても壁面に接触させなければならないのならば、震源地の方向と逆方向の壁に接触するように設置してください。

 これは311の時、私どもの所でも確認された現象で、崩落した水槽棚は北~東側で、微動だにしなかったのは南~西側の棚でした。

 地震は必ず「方向」があるものなので、その方向に従って復旧をかけることは今後に於いて重要になってまいります。

 しかし、水槽の置き場所としてベストなのは、どの壁にも接触させず、台の上にも置かず、床に直置きという形になります。

 拭くのが面倒という向きは、予め厚めのブルーシート等をある程度の袋状にし、70ℓの袋を用意されていた方は、床に置いた袋で水槽を受けるように包み、こぼれた水だけを処理するようにします。

 加えて、こぼれた水は拭くにとどめて、足し水は避ける方が無難です。

 余震は複数回来る上に、一番最初の大きな揺れが「本震」である保障はどこにもありません。(例:熊本地震)

 ・割れた場合の措置

 落下等で割れてしまった場合には、間髪入れず気付き次第、水道水で新しい飼育水を作ります。断水前であれば送水が駄目になっていても暫く水は出ます。その水には活性炭を8リットルあたり1袋投入し、水が無くなって暴れているであろう魚を入れて養生してやります。予備の水も排水をストックした要領で作っておくと効果的です。

 肝心の水槽ですが、段ボールや衣装ケース等、「割れる」ことがなく、ある程度頑丈なものを用意し、そこに70ℓビニール袋を2~3枚重ねてかぶせます。これで簡易水槽となります。よしんば近くのHC等で水槽が入手可能であっても、地震が落ち着くまではガラスのものは避けてください。

 つい全廃棄をしそうになりますが、濾過装置はビニール袋に密封して大事に取っておいてください。この濾過装置が新しい水槽を立ち上げる土台になります。

 亀裂やヒビが入った状態で水が漏れていない場合は、突然の割れに備えて、幼い子供は近づけないようにし、予め受けておくか、余裕をもって簡易水槽を作って引っ越しましょう。

 

※震度が大きく、近所で被害が出ている状態でも、電気だけは通っているような場合。

 全く停電しきるまでの時間であっても、通電させていることは有用です。1秒を惜しんで通電させてください。

 あふれた水に接触して漏電が起こらないよう、電気系のものは水から離すのが重要です。

 また、更に大きな揺れが襲った場合に備えて、必ず水位は下げ、床に直置きにしてください。

 ヒーターやその他吊り下げているような装置が付いている場合は、それらが揺れた際に振れて水槽を叩き壊さないよう、布テープでまとめて振れないようにしてください。特にヒーターの露出は命取りになるばかりか火災の原因にすらなりますので、ヒーターやセンサーが水没しているかどうかは常に頭に止めておいてください。

 

※予め、大震災が起こる可能性があるとわかっている地域が近くにある場合には、

 その方向の壁面に絶対に水槽や高価なもの、重量のあるものを設置してはいけません。

 水槽は最悪の場合、満水の60㎝水槽でさえ、真横に吹っ飛んでから落下します。(これも311の余震時に目の前で目撃しました)

 飛ぶ凶器になりえるので、設置壁面がどの方角なのか?は、風水とか占いよりも大切な最重要事項としてご一考ください。 

 

震災時に重要なのは

・水槽の設置場所

・水位コントロール

・魚の不活性化

・水質の維持

・漏電防止

・二次災害の防止

です。

 

2)台風・豪雨の場合

 少し前までは怖いのは台風でしたが、近年では線状降水帯による突発的な集中豪雨も視野に入れなければなりません。

 余談ですが、線状降水帯の分布と断層の位置に相関関係があるという見方があり、ある程度の予測はつくといわれております。

 川の水の僅かな氾濫や、都市型洪水等であっても、今まで眠っていた病原菌/原虫類/ウイルス等を叩き起こし拡散させる威力は十分にあります。

 日頃どれほど澄んだ清流であったとしても、越水してきた濁流は例外なく汚染された水としてお考えください。

 水槽やプラ舟は外の水の飛沫が入らないようにコントロールすることが重要です。

 どんなに大きな洪水でも、必ず水は引き、そこを復旧しなければならなくなります。

 その際、洪水の接触した場所には土埃や泥等、本来衛生的な居住空間に存在してはならないものが凝集しております。

 これは現在進行形の話で、人間にとってさえも「如何にして洪水由来の感染症を阻止してゆくか?」ということが被災地公衆衛生のテーマでもあるのですが、洪水の残していったものは全て洗浄してから身の回りに置くことが基本動作として重要になって参ります。

 床上浸水が起こった場合、もし可能であるならば(マンパワーの余力として、という意味です)水槽も2階以上の高さに上げるようにしてやれれば、洪水後がかなり楽になります。

 外に設置されたプラ舟は避難させることはかなり困難になりますが、覆いを工夫する等して、飛沫を極力遮断してください。

 もし床上浸水して、尚且つ水槽を二階に上げられないような状況の場合は、70ℓ袋を水槽の上部から被せて、水槽ごとガムテープでぐるぐる巻きにして密閉してしまうのも一つの手段です。外部空気と水槽を遮断することはある意味では禁じ手ですが、こういった非常時にはやむを得ない場合もあります。この場合、床上浸水の後始末が終わってから袋を外すようにします。

 セミプロの方以外あまり現実的ではない対策ですが、業務用の高圧酸素をお持ちならば、低気圧通過時には全尾をビニールパック詰めにして酸素を入れて放置することも有用です。袋の中は高圧になっているので、低気圧はあまり関係がなくなります。

 

 復旧後に重要なポイントとして、換水用の原水品質の要素は見逃せません。

 水道品質が受けるダメージは、地震発生時よりも洪水発生時の方が深刻です。

 地震発生時には、送水網が物理的に損傷される程度にとどまりますが、洪水が発生すると、そこに加えて水道原水に致命的な汚染が加わります。それは老朽化した水道管に長く影響をもたらし、最終的には長期的な蛇口水の品質劣化を伴います。

 洪水発生後に出てくる水道水は、前の水道水と同じではありません。

 水道局が保証する品質は、本管に流し込む水道水で、網目状の送水網を通過した後の蛇口水品質ではないと今一度ご確認いただいた上で、どんな水が出ているのか、一度本格的な検査をすることを強くお勧め致します。

 

3)噴火の場合

 火山噴火は余程な破局噴火でも起こらない限り、まず普通の住宅地に溶岩は流れてこないもの、とされております。

 草津白根山然り、御嶽山然り、新燃岳然り、噴火時に最も恐ろしい火山弾は住宅密集地には無縁のものでした。

 しかし、広範囲で避けられなかった災害が「降灰」です。

 火山灰はたいていの場合、強酸性を呈し、水槽に混入した際には微量であっても水質を著しく変動させ、飼育魚に害を及ぼします。

 お住まいが降灰エリアとされる区域であるならば、先ず、火山灰は水槽には絶対入れるべきではないもの、と認識してください。

 外れている場合であっても、近くの一番大きな道路が降灰エリアと繋がっているような場合には特に注意が必要です。軽くて微細な火山灰は、人の移動に伴って容易に移動し、驚くほど遠方から検出される場合もあります。

 火山灰は硫酸(H2SO4)を生成し、PHを急低下させます。

 手前みそになるので自前の商品の名前は今回使いたくなかったのですが、

 硫酸の中和にはストラジが有効です。

 簡単に言えば硫酸にカルシウムイオンをぶつけて硫酸カルシウム(石膏石)として沈殿させてしまう方法で、硫酸カルシウムは難溶性の上に中性なので、水質を悪化させる要因にはなりません。(白く硬いものが沈殿した際には除去してください)また、反応が更に進んで硫化カルシウムとなっても、これはもう硬水源になるだけなので、金魚には却って有利な水になります。

 降灰エリアの県を2~3離れてまたいでいても、人や物が流通すれば、容易に火山灰は侵入します。

 理解し難いPHの急変動が発生した際には先ず疑って、ストラジを散布してみることを強くお勧め致します。 

 

 お住まいの地域がダイレクトに降灰エリアの際には、外のプラ舟には覆いをして火山灰を入れないことを皆様自ずと徹底されているかと存じます。屋内についてもそれは同様で、空気清浄機等併せてご活用されているお客様方も大勢いらっしゃるとお伺いをしております。

 誤解を招きかねないのでこれは本当に慎重に申し上げたいのですが、

 日常的に降灰が入ることを避けられない地域の場合はストラジに併用して、赤くなるタイプの硫化物を主食とする微生物を活用することも一つの手段かと思われます。赤くなるタイプの硫化物を主食とする微生物、とは、例えば別府海洋研究所のPSB、です。(逆に降灰や硫化物が日常的に入らないエリアでPSBは不要です。というより、あの液体の赤く見えているものが微生物ならば良いのですが、大抵のメーカーのPSBの場合、硫化物本体で下手をすれば硫酸を生成させてしまうものだったりするので、噴火と縁の無い日常を送られるお客様方には不要。と申し上げさせていただきます)

 噴火の降灰エリアでやむを得ずPSBを使われる場合には別府海洋研究所のもの以外お勧めできない、と付け加えさせていただきます。それは、中に入っているものが生きている保障が他メーカーのものでは判断できなかったから、という部分でもあります。

 ストラジ+PSBが理論的に完全に作用すれば、降灰エリアでも魚が快適に飼育できる…筈、です。

 「理論的に完全に作用すれば」というのが大前提なので、くれぐれも過信は禁物とお覚えください。

 

 

私達も千葉県に住んで悠長にこんなことを書いているのですが、

ともすれば、次の震災は千葉県東方沖から裂け始めるのではないか?とすら思っております。

なので、東側の壁面に重量物は設置しておりません。

何にせよ、こういったことを書いたのは、もうこれ以上災害が重ならないよう、心構え全てが杞憂に終われば良いと願ってのことであります。

観賞魚飼育を出来る日常を愛おしみ、非日常に陥ることがこれ以上無いよう、心底祈ります。

 

非常に簡単にまとめさせていただきましたが、少しでもお役に立てれば幸いです。

見落としの補足等ありましたら、随時追記を行います。

 

文責:水棲疾病基盤研究所

先のブログでご案内したКрокодил(クラカヂール)発売時期ですが、8/1より遅れております。

原材料の調達に甚だ時間がかかり、8/1から大きくずれ込み、もはや12日、お盆となってしまいました。

先ずはお詫び申し上げます。

大変申し訳御座いませんでした。

 

さて、現在販売の準備が整い、後はカートに載せるだけとなりました。

マークは以下の通りとなります。

 

お伝えしたいことは

・薬浴用ではないこと、これは患部に塗るコンディショナーであること。

・必ず冷蔵保管をし、一週間以上保管をされる際には絶対冷凍保管をしていただくこと。

・ドモホル●リンクルではありませんが、はじめてのお客様にはお売りできません、ということ。

この3点です。

 

すり抜けを起こすタイプの菌類には激甚に作用致します。

しかし、すり抜けではない種類については(グラナータ・カラシニコフの方が当たるものには、という意味です)それほど激しく作用はしないと思われます。

1stライン、2ndラインをやり尽くした後にそれでもすり抜けたグループにのみ著効するとお考え下さい。

その為、カートへの掲載是非が議論対象となっております。(2人で言い合っているだけですが(;^_^A)

使う順番が極めて重要なので、そのガイドラインを守れる方にだけお渡ししたい、という部分が正直なところでもあります。

 

価格は80ml:1,600円です。

当面、ご注文時に備考欄で追加ご希望の方はお申しつけください。

また、単品のご注文は、グラナータ/カラシニコフをご注文戴いた履歴のあるお客様に限り、メール・FAX・TEL、店頭、いずれの方法でもご注文を承らせていただきます。

メール:katsumishouten@gmail.com

TEL:090-4139-5029

FAX:04-7152-5789

店頭は、事前に仰っていただければ用意してお待ち致します。

 

御注文の開始は、本日只今よりとさせていただきます。

 

何卒宜しくお願い申し上げます。

 

水棲疾病基盤研究所

 

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【追記】

シールのシルエットについて、何か良くわからない、

例えば風車とかタンポポのようなお花とか風車の弥七のアレ的なものかとか、様々なご意見を頂戴し、

なんだかロールシャッハテストのようになってしまい驚いています。

日本名ヤシチでもお花畑でも好きな名前で呼んでいいと思いますが、

画像の答えは、

NATO名「ハインド」、ロシア名「Mi-24」愛称「クラカヂール(クロコダイルのロシア語読み)」という攻撃ヘリコプターを下から見た図、いわゆる「腹見」です。

初手としては使用されず、空爆しまくった後に残存兵力を削ぐ目的で投入されることの多い機体なので、イメージとしてぴったりだと思い、この名前を頂戴しました。