昨日の記事に続いて、I君から寄せられた出目ピンの回復過程です。

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5/25動画


5/30-6/4動画
ここで前記事のオランダと同様の処置になります。

オランダと同様の処置を同日行いました。


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以上、I君の報告でした。

個体ごとの個性が激しい細菌感染症と異なり、ウイルス感染症は更に無機質な「病気のプログラム」「タイマー」のようなものです。
遠隔地であろうと、どんな環境であったとしても、大抵は同日発症・同日治癒の経緯を辿ります。
大型の出目ピン等、細菌感染症であれば治療は極めて難物になりますが、ウイルス感染症がメインであれば割合アッサリした経緯となります。
この点も鑑別には有用なシグナルです。

ヘルペスの類は感染経路が良くわかっていません。水鳥小型獣の持込・飛沫感染どころか、下手をすれば、人間から魚に感染している可能性すらある疾病です。

体感では帯状疱疹が多い年はヘルペス系の孤発(他所から魚を入れないのに突然出たケース)も多いように感じられます。
ヘルペス系全般の活動が激しい年だからそうなるのか、飼育者から何らかのウイルスが魚に感染するからなのかは全くわかりませんが、帯状疱疹と聞くとちょっと疑ってしまいます。

撲滅一直線のRNAウイルス群と異なり、DNAウイルスであるヘルペスは、広く生物間に偏在し、共存してしまっているケースも少なくありません。

訳の分からない変な白点=即ヘルペスというわけではありませんが、ある程度白点虫に対してクリーンな環境下で突然出る場合は限りなく疑わしいと思っても良いのかな?と。
特に今年はそう思います。

何にしてもI君の観察眼に脱帽です。
あと10年も修業すれば修了かな?とニヤリ
楽しみにしております。


お読み戴いてありがとうございましたにっこりにっこり