金魚のみならず観賞魚全般に適応される従来の抗菌剤として、
代表的なものに
・エルバージュ
・オキソリン酸製剤(パラザン)
の2種が御座います。
これらは
・エロモナス
・カラムナリス
等に奏功するものとして販売されております。

しかしながら、
エルバージュに至っては、耐性菌蔓延の原因になるものとして数年前に規制が始まり、
現在に至っては入手困難な部類に入る薬剤となりました。
(因みに弊店も切らしており、注文をしているのですが1ヶ月以上来ません)
オキソリン酸は主に「観パラD」として販売されておりますが、
価格が非常に高く、奏功する菌類の幅も狭い、全く飼育者に優しくない薬として有名です。

弊店ではエルバージュの入手困難度及び観パラの費用を削減&圧縮すべく、
以前より理論的に設計していた、全く新しい作用機序を持つ(レッドスターの特許応用技術です)抗菌系コンディショナーを開発&試験に入りました。
エルバージュよりも確実に安定性に優れ、耐性菌を作らせないことが目的の一つでもあります。
25年前から頭の中にあった設計なのですが、学閥が悪かったのかやらせてもらえなかったので、今こうしてハイスピードで組みあがり、チューニングまで完了しつつある次第で御座います。

治験魚は、9月生まれのらんちゅう系黒仔(1センチ未満)の、内部&外部から出血し、表皮に粘膜異常を併発する(いわゆる合併症)のものを対象とし、濃度&調合調整を試みました。
(丁寧にご説明をすると、エロモナス+カラムナリスが合併し、そこにコステアのたぐいが相乗りしたものです。こうなると致死率高く、当歳の黒仔の場合、塩を併用して生存率が50%以下になることの多いものです)
本日、劇的な成果が得られました。
全身(特に腹部から)出血に覆われ、横たわってしまったものもおりましたが、投入後3時間で出血は全て引きました。現状生存率は100%を推移しております。
このコンディショナーの特性を評価する為に、この手の治療に常識である原塩0.5%以上ということはやっておりません。塩は一粒たりとも入れず、レッドスタースメルチとグラナータのみで治療を行いました。

Граната:グラナータ
抗菌系コンディショナーГраната:グラナータ」
とし、ご報告とさせていただきます。
※ロシア語で「手榴弾」の意味です。戦時に於いてメインにはならなくても、手榴弾の無い戦闘は考えられませんので、魚病との闘いを「戦争」ととらえて、常備していないと命が危険なものの意より名付けました。

予後を見るために、年内いっぱい治験をし、来年1月頃に販売を開始致します。
また、弊害(濾過バクテリア等)も確認の必要がありますので、弊店のコッテコテの水槽に適量添加して、硝化細菌の残存率を検証致します。
これが完成すれば、もう入手困難なエルバージュも、クッソ高いオキソリン酸系もいちいち買う必要がなくなるので、懐に非常に優しい「Граната:グラナータ」の名前の通り、戦闘(治療)に使用し易い安価なものになるはずです。
これはかなり以前からトライ&エラーの繰り返しで、いまいち「刺さり」「切れ味」が悪いように感じ、治験魚の画像や動画は当初撮っていないので、信じるも信じないも皆様のご判断にゆだねます。
たまたま2日前にご来店いただいたお客様が視認されており、そのときには「もうちょっと刺さりの良い配合にします。。」と、お話ししました。
その為、証明できる方はいらっしゃいます。

P.S
T君、本日投入後6時間でズブズブに刺さる配合を見つけました!
バナナ、美味しかったです!
結局私がまた食べてしまいました。
亀に蝦もありがとうございました!

【追記】
余談ですが、もう一つ名前の候補があります。
до свидания:ダスビダーニャ(さようなら)」です。
これは、色んな意味で、この業界の献金システムからお別れをする意味で、大声で
「「до свидания!!!!!」
と絶叫したい気持ちで候補に挙がりました。
これが出来上がると、現状の水産用動薬は全て不要になります。
中途半端に効かない薬を未来永劫購入し、献金し続けるシステムは、所謂「資本主義の弊害」の何者でもありません。
効くならまだしも、死ぬのに時間がかかるようになる=全く効いていない、こういったものとは永遠にオサラバです!
「手榴弾」と「さようなら」どちらが良いか悩むところでもあります。



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