少しですが、販売ページを更新いたしました(0101/0105)
今回の更新は
http://katsumishouten.jp/kingyo/NMmiddle.htm (0105)
http://katsumishouten.jp/kingyo/NMlarge.htm (0105)
http://katsumishouten.jp/kingyo/NMoutsize.htm (0105)
http://katsumishouten.jp/kingyo/NMranchu.htm (0105)
http://katsumishouten.jp/kingyo/NMtosa.htm (0101)

上記ページとなります。
よろしければごらんになってみてください。
-------------------------

【"ぺス"】の思い出
業界では金魚ヘルペスのことを「ぺス」と呼んでいることは、かなり以前に書いたように記憶しております。
しかしながら、多くの場合「ぺス」とは、=金魚ヘルペスを直接指す言葉ではなく、それは金魚に携わる人間の頭に取り憑く妄執、或いはスケープゴートであるケースが少なくありません。
殆どの場合の「ぺス」とは、原虫及び単生虫類の複合感染症による斃死、もしくは、合併症として複合感染症の果てに5次感染ぐらいなんだかキャリアの発症なんだかわからないような、つまりは訳のわからない死に方で、鰓に血が殆ど残っていない場合、それはすべて「ぺス」と認定され、アホのひとつ覚えのようにヒーターをぶちこみ毒々しい消毒液で清浄化を図られ、やがて鰓を動かすものが存在しなくなった時に沈静化されるものを指します。
品評会の後自慢の魚が死ぬと「ヘルペスを食らった」と未だ根強い人気を保つ無敵のキャラクターが金魚ヘルペス、通称「ぺス」です。
実のところ、ヘルペス単体で死んだものは、私ども長くこの商売をやっておりますが、入荷したものについては1度だけしか見たことがありません。殆どの場合が先ず原虫・単生虫類及び細菌感染症から始まると断定しても過言ではありません。
えてして金魚の死体には血の気がなくなっていることが多いのですが、彼らは淡水魚なので体内の排水処理が停止(つまり死亡)すると、速やかに外部から大量の水が浸入してきます。次に、虫は金魚の体液を吸う、つまりは吸虫なので大量にたかられるとそれだけで貧血症状を起こします。次に、やはり淡水魚なので、血を抜かれても、速やかに体外から水が浸入し、薄まった血が全身を駆け巡ります。物理的に失血死(血圧の低下で)させようとしても淡水中ではすぐに血が水で増えるので、圧力としては下がりにくいのが現状です。(勿論薄まった分、全身に酸素は回らないので失血死ではなく酸欠症状を呈します)この段階で、ヘルペスの兆候と言われる「鼻上げ」が発生してしまうのです。
何が言いたいのかというと、吸虫系に大量にたかられた場合、病中及び死体の外観はきわめてヘルペスに似た様相を呈し、鰓をまくるだけでは鑑別が困難なケースが非常に多くあります。しかも悪いことに、虫系は昇温治療を行うと、「ある程度」は鎮圧可能です。それでうっかりヘルペスが治ったと勘違いをしてヒーターを抜くと、虫類最適水温帯にすぐにかかりますから再び爆発し、あっという間に死んでしまいます。(これが「何度でもなる」ヘルペスの正体です)
思い出話なのでこのあたりで切りますが、今でも小売店で買った金魚が死ぬと、ヘルペスなので仕方が無いと無理やりお客様を納得させようとする空気があるように感じられます。そして、もはや何でもかんでも死んだらヘルペスのせいにすることは、金魚ヘルペスに対して失礼なのではないかと結構本気で感じます。
ヘルペスというのはグループとしてはかなり温和な部類に入るウイルスで、パンデミックの始まりにはめちゃめちゃ凶暴なのですが、感染を繰り返して(世代を継ぐ)いくことで比べ物にならないほど害がなくなってくるタイプの共存できるウイルスです。ぺスはある意味使いようのあるウイルスで将来的には無毒化させてマーカーにしたりできそうなものなのに、今のようにやたらめったら何でもかんでもヘルペスのせいにして恐れていては、ぺスの未来も閉ざされてしまうのではないかなー?とか馬鹿なことを考えています。
そんなわけで、業界用語の「ぺス」とは未だ金魚に携わる人間の頭に巣食うものであり、物の本質を見失う原因になるだけなので、何でもかんでもぺスな対応はいい加減やめる時代が来ているように感じます。
落ちがつきませんが、終わります。

ペタしてね