土佐錦 二歳 愛好家物 品評会用個体群 イ・ロ個体 上見~水槽外~水中動画
Тоса-Нишики(2 года), специальная ранг.
土佐錦 二歳 愛好家物 品評会用個体群 ハ・ニ個体 上見~水槽外~水中動画
Тоса-Нишики(2 года), специальная ранг.
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【弥富の・・・・・、に関する思い出】
今は既に店を畳み、海外へ飛び立った私の親友●君は、結構な毒舌家で、話しているといきなり激昂して、少し話題がずれたことについていきり立つ面白い癖がありました。私達も結構な毒舌家なので他人のことはあまり言えないのですが、そういうところが気の合う部分だったのかもしれず、彼と話していると変に面白い話題に吹っ飛ぶ癖があり、何時間でもコーヒー一杯で喋っていられる、私共の数少ない大切な友人の一人が●君です。
そんな●君とあるとき全く関係ない話題について話していたとき、彼は突然
「あいつらはさっ!おとなしく文鳥をつくってりゃあいいんだよ!!!」といきり立ち、全く話の見えない私達は「ぶ、ぶんちょって文鳥?鳥の??」と、何が彼に障ったのかな?などとのんきに考えておりました。
当時そのあたりのことは全く知らなかったので、彼が何に怒っていたのかよくわからなかったのですが、後で金魚と歴史的に脈絡が無かった生産地にまつわる物語を知り、
ああ、だから~文とか、屋号が多いんだ・・・。と納得がいった次第で御座います。
文鳥の前の歴史は織物?を生業としていたようで、その時々の流行物に敏感に反応する、非常に感性鋭く商売上手な方々なのかな?と。奇妙な納得と、彼がいきり立っていた理由がよくわかりました。
それはさておき。
かなり以前にもこの話はブログに書きましたが、その問屋の金魚担当者君も既に退職され、別の道を歩まれているので、そろそろ賞味期限切れカと思い、思い出として書いてみます。
当時私共が墨田に居たある日の夕暮れ時。
非常に興奮した担当者君から電話がかかって参りました。
何事かと思えば、
「勝美さん!!!弥富の!!!!将軍が入りました!!!!!」
私「え?・・・・ショウグン???え、なに、あの?新しい品種でも出来たの??」
担「いや、あのですね!これは将軍だと!将軍という金魚が入ったんですよ!!!」
言ってることが全然理解できませんでした。もしかしたら新しい品種か品評会でもできて、らんちゅうの【大関】そして横綱という単語の上をいく【将軍】という名の何かが出来たのかもしれない!?と思い、私は「わかった!今すぐすっ飛んでくから!それ売約で!とっといて!!!」と姿を見たことのない「弥富の将軍」に思いを馳せながら、渋滞しまくる夕暮れの首都高をジリジリしながら吹っ飛ばし、確か月がもう出ている時間に件の問屋に到着致しました。
これは問屋の担当者君にしても酷い残業です。
しかし「弥富の将軍」が入荷したとの緊急情報、時間をどうこう言っている場合ではありません!
私「来たぞ!●●君!!!将軍は!将軍はどこだ!!!」
担「こっちです!将軍はこっちです!」
天守閣に火が入り、落城寸前のような勢いで彼は興奮していました。
今振り返って見てみれば何の会話でしょう?
私達は軍事オタクでもなければ歴史マニアでもない筈です。
滑稽を通り越してかわいそうな人たちの会話です。
さて・・・。その将軍なるものの水槽にたどり着いた私。
担当者君が頬を紅潮させて「これが将軍です!!!」と声高らかに宣言した金魚、
それは。
3歳クラスの立派な白鳳秋錦(ハクホウシュウキン)でした。
私「え・・っ、これっ、秋錦・・・でしょ?秋錦じゃん」
担「でも【ショウグン】って!言ってたんですよ!!!」
私「ショウ・・・グンと、シュウ・・・キンを・・・?」
問屋の広いストック場にはもう残っている社員の方はどなたもいらっしゃいません。受付も閉まっていたと記憶しています。
この薄暗いフロアには彼と私とショウグンだけが・・・・・・。
担当者君の携帯電波の調子が悪かったのか、先方の滑舌が悪かったのか、はたまた訛っていたのか??
歴史ミステリーとはこういうところから始まり、理解が出来なくなるものだと身をもって知り、伝言ゲームの恐ろしさについて骨身に染みた次第で御座います。
確かにショウグンとシュウキン、似てます。
ただ、当時彼は白と黒の大きな秋錦を見たことが無く、ショウグンと聞き、
「ジス・イズ・ア・ショウグン!」と確信し、仕事を全てうっちゃって私に電話をかけてきてくれたことに・・・今でも感謝しております・・・このような良い人間関係にはめぐり合えるものではありません。それは心から。
ただ、この事件を思い出す都度、私の心の中に親友の●君の
「あいつらはさっ!おとなしく文鳥をつくってりゃあいいんだよ!!!」
とはき捨てる声が何故かよみがえり、感情のやり場に酷く困るのも事実で御座います。
長くなりましたのでこのあたりで失礼を致します。
