明治以降隆盛を極めた金魚産地や、各地方で極少人数の繁殖家集団により守られ維持されてきた、いわゆる地金魚は、太平洋戦争で壊滅的なダメージを受けることとなる。

例えば、オオサカランチュウや津軽錦などはこの時代、空襲や飢餓などでほぼ全滅をし、現在流通しているものは戦前のものとは似て非なる復刻種である。

戦後、日本は急速に復興を遂げ、経済は高度成長期に突入をしてゆくのであるが、かつての金魚産地はその流れに完全に乗り遅れたと言っても過言ではない。

高度成長期の時代、金魚業界的には「そんなことは無かった」と思われるかもしれないが、この「第三期の失敗の始まり」は今現在に至っても引きずることとなる。

つづく。