清王朝の後期に再び盛んになる金魚の飼育だが、同時に繁殖、人為的選別、異品種交配などの技術もより確立され、この時代、多くの中国品種が誕生している。

現在も見られる、出目、真珠鱗、水泡眼、頂天眼、鼻房、青色、茶色、獅子頭、兜巾頭、巻きえら
など、その進歩はめざましいものがある。

こう書いてしまうと、金魚誕生からいっきに飛び越えて各形態が出現したかのように錯覚してしまうが、金魚の進化は放生池で飼育されていた、南宋の初期からとされている。

南宋の初期は、無意識ながらも紅白等の色彩の選別。
明の後期は、開き尾、雑色、かじびれの複数化、長尾、出目、背びれの欠如。
そして先に記した清王朝後期の最大の分化に至るのである。

フナに色がつき、尾びれが開き、その尾が長くなり、眼球が突出したり、上を向いたり、背びれがなくなったり...
当時なぜ、どのようにしてそれらの品種が作られたのかは、今も分かっていない。
中国には金魚の系統図がないのである。

私が推察するに、人為的突然変異の誘発があったのではないかと思う。
例えば、漢方薬に利用されるある特定の植物を利用した刺激や、ウラン鉱物などの使用である。
しかしながら、文革(プロレタリア文化大革命)で多くの文化人、知識人を失った中国に於いては、もはやそれらを知るすべはないのでは?とも思うのである。

つづく。